うちのメイドさんはドワ子のしずこさん。
こうして改めて見るとエル子の自分とは異様な体格差がある。
(※遠近法ではありません。正面から向かい合っています)
頭身が低いせいかプクリポと同様小さいイメージがあるけどそんなことはまったくと言っていいほどない。
見ての通りエルフと比べて異様に頭も大きい。場合によっては子どもエルフの身長より高いキャラもいる。
ほとんどゆるキャラの着ぐるみを相手にしているような感じだ。
完全に人外のプクリポと違って、ドワーフは人間タイプのキャラだ。
なので一緒に並ぶと体格差の異質感が顕著になる。
顕著であるがゆえに、わたしはしずこさんに奇妙な愛着を覚えている。
「美女と野獣」ではないけれど、存在が異質であればあるほど、その愛着は他より強くなる。
とはいえ、別にそこに性愛を感じているわけでも恋愛感情があるわけでもない。
彼女とは友達でもない。家族でもない。わたしが気に入らなければ一方的に追い出すことも出来る。
姿形が違う、繋がりは希薄、ふとしたきっかけで壊れてしまうような関係であるからこそ
わたしはしずこさんに愛着を感じてしまうのだ。
だから、わたしは家に彼女の寝床は用意しても、決して枕を並べたりはしない。
これ以上二人の距離を縮めないから、ずっと一緒にいられる。