2015-04-21 15:40:58.0 2015-04-21 16:10:28.0テーマ:その他
ジェムなどの仮想通貨のシステムは課金の一元管理することが出来、単価の違いやおまけによって実際の課金額を曖昧に感じさせる効果、消費への抵抗感を減らす効果があります。
無料ゲーム内課金は許せない。そういう風に思っていた時代もあった。
プレイヤーの足下を見て、射幸心を煽って、自己顕示欲を刺激して、むしり取るだけむしり取って……そんな印象だった。
しかし以前のような課金アイテムを購入しないとまともに遊べないゲームは少なくなってきたし、遊ぼうと思えば無課金でも充分遊べ、あくまで課金プレイは選択肢の1つと考えられるようになった。
ただのデータに金を払うのはおかしい、という意見もよく聞くけど、見方を変えれば商品にお金を払っているのではなくサービスにお金を払っているのだと思えばさほどおかしい話ではない。3~40代の人はゲーセンで格ゲーなんかに結構な金額を投資していた覚えがある人もいるだろう。あれと同じだ。
ゲーム開発屋さんだって慈善事業でやってるわけじゃない。利益を出さないとスタッフはご飯を食べられないし、新しいゲームの開発だって出来ない。
未だ粗悪なものも多いけど、無課金ゲームは全部が「無料をエサにおびき寄せ、ぼったくる」形な訳じゃない。課金に関してゲスい話を聞くこともあるけど、今のゲーム屋さんは「いかにしてユーザーからお金をむしり取るか」ではなく「いかにしてユーザーに気持ちよくお金を払わせるか」という考え方で開発をしているところの方が多いと思う。というか今の時代はそういう考え方でないとやっていけない気がする。
料金設定についてはそれぞれ思うことがあるだろう。わたしはさすがにガチャ1回で300円などは高いと思ってる。しかし、それにお金を払う人が多いということはそこに価値を見出している人が多いということだろう。金額によって生まれる価値というのは間違いなくあり、高いからこそ本気になるしレアアイテムが出たときの喜びがある。これはいわゆる「射幸心を煽る」とはまたちょっと違う話だ。
宅配ピザと一緒で、誰もがアレを高いと思っているけど価格があまり変わらないのはなんだかんだであの金額に価値を感じている人が多いのだと思う。宅配ピザは、ご馳走なのだ。パーティに出す料理が500円なんかじゃやはりパッとしない。ジャンキーな食べ物だけど、高いからこそ宅配ピザはパーティ用の料理としての価値が出てくるのだ。そういう需要が大きいから価格が下がらないのだと思う。
話を戻すと、ガチャ1回300円は確かに高いけど、逆を言えばゲームに課金するかしないかをたった300円で決めることも出来る。8000円のパッケージゲームがクソゲーだったりすることを思えばある意味良心的だ。
そこを300円で済ませるか、3000円で済ませるか、3万円、もしかしたら30万円かけるかはそれこそユーザー次第だ。
DQXは「アイテム課金はしない」という前提でサービスが始まったわけだけど、アイテムそのものの販売や書籍の付録、便利ツールでのジェムなど結局は月額費以外の課金サービスを始めた。
とはいえどれもが課金をしたからといってゲーム内で優位になるわけではないという部分は守っているので、非常に良心的なサービスだとは思う。
わたしは月額1000円は非常に安いと思っているけど、中にはこれ以上払いたくないという人もいると思う。そしてお金を払っていいからドレア用の装備が欲しいと思う人がいる。
棲み分けさえ出来れば、運営側は月額費以外の収入を得ることが出来、開発費もスタッフのお給料も潤うことになる。
便利ツールのジェム課金は、水やりやふくびきなど細かくジェムを消費するようになっている。いやらしいなぁと思いつつも、個々の消費額は微々たるものだし、毎日いくらか支給される上、ときどき500ジェムももらえたりと充分無課金でもやっていけるようになっている。わたしの「課金せずに済むなら課金はしない。たちゆかなくなるならやめる」というスタンスでも問題なく利用できる。
まあ、長々と何が言いたかったかというと「わたしはDQX内の課金システムに肯定的である」ということ。
その上で……
最近導入された便利ツールの「ミニビンゴ」と「日替わり討伐」。こちらはどちらも結構な額のジェムを消費するけど無料支給分が2~3000あったので気にしないで両方やっていた。しかし、ふと気づくと1000ジェムを割っている。両方ともとても便利でありがたいシステムだ。わたしはこの便利さにどっぷりハマっている。今後足らなくなるのは目に見えて明らかだ。課金がどういうものかを知っているつもりですっかり飼い慣らされてしまったようだ。
運営はこの時のために無料で500ジェム配ったりと大盤振る舞いをしていたのだ。一度旨味を知ったプレイヤーはそこから抜け出ることは出来ず、課金をしてしまうようになるのだ……。
はたして、わたしもそっち側に引きずり込まれてしまうのだろうか。