世界の宝箱を巡る旅が終わりつつある。
現在残っているのは、開けていないヒスイの鍵が4つ分。世界中の宝箱を開けたにもかかわらずそれらは見つからなかった。それで調べてみるとどうやらほぼ手つかずだった釣りの景品だということがわかった。
ということで、昨日から釣りを始めた。Lv10を越えた頃からサメ系の大物が釣れるようになってきて結構楽しくなってきた。マグロ辺りを釣り上げたときのドスッとした感触はなかなか悪くない。
DQの世界なのに「アジ」だの「シャケ」だのという名前は興ざめだよなぁと思ってはいたけど、慣れてくるとやはり見知った魚の方が釣り上げたときの価値が直感的に理解できるので、今となってはこれでいいのだと思えるようになった。そもそも「一般名にしたい」というのは堀井御大の意見だと聞いているけど、体験を経てあらためてさすがだなーと感心している。
魚というと、ちょっと調べてみると日本で最初のふりかけは、大正時代に日本人のカルシウム不足を補うために作られた栄養補助食品だったらしい(やや強引にふりかけの話に持っていく展開)。
実際にふりかけの定番の具である海苔・魚・ゴマはカルシウムが豊富な食材だ。相性のよい絶妙な組み合わせだなぁと思ってたけど、これらのチョイスにはちゃんと理由があったということだ。
その後、魚系だけでなくいろんなフレーバーもふりかけが世に生まれたわけだけど、そこで気になってくるのがわたしが勝手に日本三大ふりかけメーカーに認定している丸美屋・永谷園に続いてニチフリだ。
ニチフリは一般的なふりかけを出しつつも、その反面他のメーカー以上にアバンギャルドなふりかけを開発している。
タイカレー味、バター醤油味、マヨネーズ味、トマトふりかけ、カラムーチョ・すっぱムーチョ味、グラノーラふりかけなど、企画したヤツ誰だよ!みたいなラインナップがある。
ただ、ニチフリのふりかけは価格は安いけど食感自体にはこだわっておらずどれも普通の顆粒系。どのふりかけにも刻み海苔が入っている、企画はエッジが効いているけど味はそこまでではないなど、全体的にパンチが足りない。サンガリアとかペヤングとかニュータッチとかそういう庶民的な雰囲気の漂うメーカーだ。わたしにとってニチフリは新製品を見かける度に買っては「なんか物足りないんだよね……」と文句を言いながらモグモグする愛してやまないメーカーなのである。
そして、メジャーメーカーの影に隠れつつあるも、なにげに食卓に置いてある率の高いふりかけ「ゆかり」「さるかに合戦」、東日本ではあまり見かけないけど西日本ではメジャーと思われる「旅行の友」。これらのふりかけメーカーの三島食品、やま磯、田中食品は実は全て広島県のメーカーだったりする。広島はわたしの出身県であり心の中ではこのことをひっそりと誇りにしている。小学生の時の社会見学で三島食品に訪れ、お土産にふりかけセットをもらったことは今でも鮮明に覚えている。
ゆかりやさるかに合戦は、ふりかけといったらのりたまよりもこれ! みたいな感じで一生添い遂げるレベルで定番として買い続けている人も多いのではないだろうか。
炊きたてご飯はもちろん、遠足でゆかりで作ったおにぎりがお弁当に入っていた時の幸せを経験していると、もうゆかりからは逃げられない……。
ふりかけは一期一会。メジャーメーカーのものであっても、店頭にきちんと新製品が並ぶことは少ない。ふりかけコーナーを訪れた際「おっ」と思ったふりかけがあれば是非手にとって食卓の友にしてほしい。
そんな一期一会が顕著なのが、販売範囲が限られる地方メーカー商品であったり、観光地や道の駅で売られている特殊なふりかけ。
これらは地域の特産品などをベースにしているため、結構トンチキな商品がある。特産品なのはわかるけどそんなのまでふりかけにしなくても……というものも少なくない。もちろん、わたしはそういうのがむしろ好きだけど。
ただ、注意したいのは、だからといって内容まで信じてはいけないということ。原材料を見ると、案外その材料が含まれておらず再現に留まっているだけのふりかけもあるのだ。伊豆方面に行ったとき当然お土産店のコーナーを漁ったけど、桜エビふりかけにはエビは入っているけど桜エビは入っておらず、金目鯛ふりかけも金目鯛は入ってはいるもののほぼ名ばかりで単に煮付けをイメージした甘辛系のふりかけだったりしたことがあって、買うのをやめたことがある。
もちろん、それらは別にマズイというわけではないのでそれを踏まえた上で購入するのはよいと思う。味そのものはなんだかんだで一期一会な喜びがある。
まあ、こんな日誌を読むのも一期一会ということで、ちょっとでもふりかけに興味を持つ人がいてくれたらわたしは幸せです。