夏とドラクエの風物詩といえば「あぶない水着」です。
ドラクエシリーズ伝統のジョークグッズであるこの装備ですが、ご多分に漏れず去年の夏のイベントでドラクエ10にも導入され、様々な物議を醸しだしました。
その中でも、もっとも多くの意見(というかツッコミ)が
「別に“あぶなく”ないじゃないか」
というもの。
腰にパレオの付いたビキニというそのデザインは、2013年現在ではさほど過激なものではなく、確かに「あぶない=過激」という意味では少しもあぶなくないものだったと言えるでしょう?
ならば「あぶない水着」は、いったい何が「あぶない」のか?
それを考えてみたいと思います。
そもそも、ドラクエの歴史に「あぶない水着」が現れたのはMSX版の2からです。
初出時は、専用の一枚絵(露出度の高いハイレグのワンピース水着)まで用意される力の入れようで、多大なインパクトを残しました。現在のところドラクエで専用の一枚絵グラフィックが使用されたのは、この時だけだったと思います。
ちなみに、この時はフィールドキャラクターのグラフィック変化は無く、その要素はファミコン版の3からになります。
MSX2版が発売された80年代半ばは、ハイレグの水着やレオタードがもてはやされた時代であり、ハイレグスタイルはイコール過激の最先端でした(2000年代から考えると大人しいものですが、当時は水着だってワンピースが主流であり、ビキニの方が珍しかったのです。学生の女の子たちは海やプールでも普通にスクール水着でしたし)。
MSX版ドラクエ2で表示された一枚絵でもハイレグのワンピース水着として描かれおり「ハイレグの水着をみにつけた」とメッセージされます。面白いことに、このグラフィックではおなかの部分も大きく露出させるようなデザインになっており、ワンピース水着であるというよりは現在で言う「ブラジル水着(紐水着)」のような過激なデザインなのですが、そのことよりも「ハイレグ」が強調されています。これは、いかに「ハイレグ」が「過激」のアイコンであったかを示す傍証であると言えるでしょう。
この「ハイレグ(過激な露出)」要素と「守備力1」という低パラメータを合わせて、「あぶない」というジョークを成立させたこのアイテムは、シリーズの定番アイテムとして登場し、さらには「エッチな下着」などの派生アイテムを産んでいくこととなります。
時は流れて2013年。もし、ドラクエ10の「あぶない水着」がMSX2版のような「ハイレグ紐ワンピース」であったならば、トラディショナル(伝統的な)なアイコンとしての「あぶない」なのだから、2013年的なセンスとは離れてしまっていてもおかしくないんだ…と、言えるのですが、前述したようにドラクエ10(9もですが)の「あぶない水着」は「腰にパレオの付いたビキニ」。むしろ「かわいい水着」です。
いったい何が「あぶない」のでしょうか?
長くなってしまったので、次の日誌に続きます。