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最新型ガラクタ

トール

[トール]

キャラID
: KP533-580
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔法使い
レベル
: 133

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トールの冒険日誌

2026-08-09 20:18:17.0 テーマ:14周年記念(8/31まで)

終焉ノ始マリとイカ焼き

我が身が些かの憤懣を抱えたまま、この世界から姿を消して幾星霜――とはいえ、実際には幾日程度しか経過してはいない

されど、世界は何ら変わることなく廻り続けている

一介の中年男性が一人、姿を見せなくなったところで、日常の営みに瑕疵が生じるわけでもなく、誰かがその不在を嘆き悲しむわけでもない

人々は今日もまた、昨日と大差のない平穏を享受している

それは至極当然のことであり、同時に、ある種の残酷さを孕んだ事実でもある

しかしながら、永劫に存続する平穏などというものは、この世のどこにも存在しない

アストルティアという一つの世界もまた、例外ではなかった

気付けば十四周年

そして、今回のディスクを以て、長きに亘って紡がれてきた物語にも、一つの終止符が打たれるという

十四年という歳月は、単なる時間の経過として片付けるには、あまりにも長い

何かが産声を上げ、幾多の変遷を経て成熟し、そして静かにその役目を終える

それだけの出来事を成し遂げるには、十分過ぎるほどの年月である

かつて始まりがあった以上、終わりが訪れることもまた、避けられぬ宿命なのだろう

無論、世界そのものが一夜にして消滅するわけではない

人々は明日もログインし、いつもの場所へ赴き、いつものように言葉を交わす

だが、長大な物語の終焉が既に定められている以上、我々は知らず知らずのうちに、その「終わり」へ向かって歩を進めている

そう考えると、今まで当たり前のように存在していた日々でさえ、どこか儚いものに思えてくる

十四年

それは、何かが始まり、幾多のものを生み出し、そして一つの時代を終焉へと導くには、あまりにも十分な歳月である

そして・・・

その長き歴史の片隅に、俺という一人のオッサンが存在していたこともまた、事実ではある

ただし、俺がいなくなったところで世界は何一つ変わらない

それこそが、この世界の揺るぎない現実なのだ

……まあ、別に世界に絶望したわけではない

仕事が忙しいのと少々飽きただけである



等と、さもこの世界から完全に身を引いたかのようなことを嘯いてはいるものの、現実には、無料期間という甘美な誘惑に抗うことができず、しっかりと活動している

人間とは、かくも都合の良い生き物である

「もう離れる」と言った舌の根も乾かぬうちにログインし、都合の良い女たちと戯れ、他愛もない時間を過ごし、果てにはイカを焼いている

世界の終焉を憂いていた男が、終焉を目前にしてイカを焼いているのである

我ながら、実に情緒というものがない

とはいえ、それもまた、この世界に残された時間の過ごし方の一つなのだろう

終わりが避けられぬのであれば、せめてその日が訪れるまでは、それぞれが思い思いに楽しめばいい

俺がいなくなったからといって、何かを気に病む必要もない

フレンドの整理についても、特段の遠慮は不要である

俺が次にいつ姿を現すのかなど、俺自身にも分からない

明日かもしれないし、数ヶ月後かもしれない

あるいは、そのまま二度と戻らない可能性すらある

だから、今ここで繋がっているという事実に、いつまでも固執する必要はないと思っている

必要であれば、好きなように整理してもらえばいい

そして、もしどこかで再び巡り合うことがあって、その時にまた気が合うのであれば・・・

その時、改めてフレンドになればいい

それだけの話である

人の縁というものは、繋がっているから永遠なのではなく、一度途切れたとしても、また巡り合うことができるものなのかもしれない

十四年という長い年月の中で、出会い、別れ、そして再び交差してきた無数の縁

その一つに過ぎない俺との繋がりなど、どうか気負わず、好きなように扱ってもらえればと思う

……まあ、そう言いながら恐らく俺は無料期間があればログインするわけだが

無料期間というものは、実に恐ろしい

そしてまた、世界の終焉を憂いながらイカを焼くのである

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