今日はお嬢様のお父様の家へ つきそいとして来ています
旦那様のお母様 つまりお嬢様のお祖母様にあたる方は
猫なのです
お婆様「おお 私の可愛い孫娘や
こっちにおいで」
お嬢様「はいお祖母様♪」
お嬢様はお祖母様の事が大好きです
実は呪文もお祖母様に習ったとか
他にも色々旅に連れて行ってもらったとか
お婆様「孫娘や おぬしまた背が伸びたか?」
お嬢様「何ヶ月ぶりと思っていますのお祖母様
8ヶ月も立っていれば人間、嫌でも伸びますわ」
そう言ってはいますが
はっきりお嬢様は伸びておられません・・・っ!
お婆様「そうかそうか もうそんなに経っておるのか
お前で何人目の孫娘かのぅ」
お嬢様「283人目ですわお祖母様」
お婆様「ほぉ もうそんなにいっておるのか そうかそうか
人間の寿命とは短いものよのぅ」
お嬢様「そうですね~」
お婆様「もう残った孫娘はお前と後3人
息子は1人娘は1人じゃったか・・・」
お嬢様「お祖母様・・・」
ああ そうか
魔物と人間の寿命は違うんだったかな・・・
その日お嬢様は
何かずっと考え事をしているようでした
翌日
ガチャンッ!
ナギサ「ど、どうされたんですかお嬢様!」
お嬢様にお茶を運んできた私の目の前には
部屋の前で倒れているお嬢様がいた
お嬢様「・・・うっ」
しばらくしてお嬢様は目が覚めた
しばらく、と言っても2日は寝ていた
ナギサ「お嬢様・・・」
私は手を伸ばして起きようとするお嬢様を止めようとしたが
お嬢様「大丈夫」
といって振り払われた
ナギサ「・・・お嬢様
一体何があったんですか」
強めの口調でお嬢様に聞くと
少し戸惑ってから
お嬢様「古代呪文 不老不死の・・・」
ナギサ「お嬢様!それは禁忌じゃないですか!!」
私はガチャンと音を立てて足が金属製の椅子から立った
お嬢様はぐっと黙ったまま左を向いた
・・・きっとお祖母様の哀しみに触れてしまったのだろう
お嬢様をお祖母様の哀しみを埋めてあげたいという理由で・・・
でも
ナギサ「お嬢様、禁忌を犯したものがどうなるか
わからないわけじゃないでしょう!?」
お嬢様「・・・っ」
こんなお嬢様見たことがない
やっぱりお嬢様もまだ子供は子供なんだな・・・
ナギサ「失敗したら二度と生き返ることが出来ない・・・
魂まで消滅してしまうのかもしれないんですよ!?」
お嬢様「失敗したらのはなしでしょう!?」
ナギサ「失敗しなくても・・・一番大切なモノを失うと
いう契約をしなくてはなりません・・・・・・」
お嬢様「・・・?」
ナギサ「きっとお嬢様の一番大切なモノ・・・
大切な人はお祖母様なのでしょう!?」
お嬢様「お祖母様は・・・モノじゃな」
ナギサ「悪魔にとってはモノと同じです・・・」
この一言で話は途切れた
その後お嬢様は1人部屋に戻って鍵を閉めた
部屋に戻るときお嬢様は涙目でぼそっと
『ナギサには・・・ わからないわ・・・!』
とつぶやいた・・・。
数日後
ガサガサ ザッザッザ
お嬢様が庭園を歩いてきた
ナギサ「お、お嬢様・・・」
お譲様の顔は目の下にクマ、栄養をとってなかったせいか
前より痩せていた
ナギサ「お嬢様、今からどこへ?」
お嬢様「・・・海辺の古代遺跡」
その瞬間私は腹にとてつもない痛みを感じた
ナギサ「ゴハ・・・ッ」
あわてて口を抑えたその手には赤い・・・!
お嬢様に何故だと聞く暇もなく私の意識は闇へと落ちていった
お嬢様「・・・ごめんね」
その声と共に落ちてきた一粒の涙と思える雫が
私が覚えている最後だった・・・

(お嬢様目線)
私はナギサを桜の近くに置いて
クルッと前を向いた
涙を拭いて私はジュレットへルーラストーンで飛んでいった
=つづく=