目覚めし冒険者の広場-ドラゴンクエストXプレイヤー専用サイト

かわいそうなおじさん

アンダーソン

[アンダーソン]

キャラID
: BE527-447
種 族
: ウェディ
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 114

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
{{ photoImg }}
さつえい日  :  {{ photoDate }}
さつえい場所  :  {{ photoZone }} ({{ photoWorld }})
{{ photoImg }}
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}{{ optionalYear }}
    {{ entryTitle }}  {{ charaName }}
{{ photoImg }}
{{ entryTitle }}
{{ mangaImg1 }}
{{ mangaText1 }} 
{{ mangaImg2 }}
{{mangaText2 }} 
{{ mangaImg3 }}
{{ mangaText3 }} 
{{ mangaImg4 }}
{{ mangaText4 }} 
  • エントリーナンバー : {{ entryNo }}
    {{ charaName }}

アンダーソンの冒険日誌

2018-07-09 00:25:30.0 テーマ:フレンド

大切な水のはごろもと ①

あれはいつ頃の話だったか。
確か、わざわざ現地まで出向いて強ボスからオーブを頂戴してた頃だったと思う。
オーブ金策と呼ばれる、やればやっただけ何回でもオーブが取れた頃じゃなくて、そこに規制が入って暫く経った頃か。
あまりにも昔の話でその辺はよく覚えてないんだが、その当時仲が良かったフレンドから言われた言葉は今でもはっきり覚えている。

「アンダーさんも僧侶やってみようよ」

耳を疑ったというか目を疑ったというか。
とにかくこの頃の俺は盗賊以外絶対にやらないという、今考えてみるととんでもない大バカ野郎だった。
当然、その事に関してこのフレンドは知っていたし、何より、俺がそんな事に聞く耳を持っていない頭の固い人間だということも知っていた。まぁ、硬いのは頭だけじゃないんだが。
実際のところ頭が固かったわけでもなんでもなく、そういうロールプレイを徹底していただけの話なのだ。
ただ、それ以外の職をやりたくないのも事実だった。
それは常日頃から公言していたし、周知の事実だった。
だから驚いた。
なんでそんなことを急に言い出すんだ?と。

最初は直ぐに断った。
嫌だったし。
でもそのフレンドは事ある毎に僧侶をやらせようとしてきた。
1回やってみよう、簡単だよ、大丈夫、そんな言葉で俺を勧誘してきた。
僧侶への勧誘だった為、ほんとに怪しい宗教か何かじゃないかとすら思った。
それぐらいしつこかった。
あまりにしつこいもんだからしぶしぶ了承した。つまり俺が折れた。
何故か。
そのフレンドには凄くお世話になっていたからだ。
普段から色々誘ってくれていたし、フレンドチャットも頻繁に飛ばしてくれて他愛ない会話に花を咲かすこともあった。
だから感謝していた。
感謝には誠意で応えるのが正解だろう。
俺が僧侶をやることで、このフレンドに何かしら恩返しが出来るかもしれない。そう思って僧侶への転職を了解した。

その日から、そのフレンドによるとんでもないスパルタ教育が始まった。

簡単?
大丈夫?
馬鹿言うな。
これの何処が簡単なんだ。何が大丈夫なんだ。
僧侶のミス1つでPTが全滅、戦犯は初心者僧侶の俺で間違いないわけで、こんなプレッシャー聞いてない。
もう嫌だ。
やりたくない。
そう言い放つ俺に対してそのフレンドは、それでも俺に僧侶を続けさせた。

アドバイスは的確だった。
さっきのイッドのイオナズンに対してはマラーが少し遅かったから自身の詠唱時間を考えろだとか、蜘蛛のトゲも同じ要領だから覚えとけだとか、天使と祈りを忘れんなとか、衣してわざとくらってMP節約しろとか、何していいか分からない時はとにかくマラーブッパしとけとか、とにかく色んな事を教えてくれた。
また、回復と蘇生の優先順位は状況判断が大事であるということを、状況別に事細かく教えてもくれた。

こんなに教えてくれるのに、俺は何回もミスをやらかした。
全滅した時なんか死にたくなった。
どう考えても、教えてもらった通り出来ない俺の責任だった。
それでもそのフレンドは、決して俺を責めるような事だけは言わなかった。
何故全滅したのかを丁寧に説明してくれ、もう1度やろうと必ず行ってくれた。
だから俺は僧侶を続けられた。

ちゃんとやろう。
そう自分で思えるようになった頃、俺は水のはごろも一式と便所ブラシと呼ばれていたユグドラシルを購入した。ちなみに、その前はきじゅつしの服を着ていた。
凄く大きな買い物だった。
とにかく当時は金が無かった。
今でこそ欲しい装備は苦労せず買えるようになってはいるが、昔は自宅の購入ですら物凄く苦労していたレベルで金がなかった。
とある理由で強ボスもほとんど行ってなかったせいで、まともな金策がやれていなかった。
だからそのフレンドからも驚かれた。

一体どうしたんだ、と。
とはいえ、そこまで驚かれるような内容の装備でもない。
当時流行りだった頭装備MP錬金はなんとかなったが、それ以外の部位の錬金効果は見るも無惨な内容だった。金が無かったからな。
それでも、セット効果、とくに炎耐性50%が付くというだけで、この装備の意義はあった。
僧侶ならはごろも。
これが当たり前で正解だった。

水のはごろもと無法者。
この2つの装備は当時の憧れ装備だった。
町行く人々の中にそのどちらかの装備に身を包んだ冒険者を見かけると、いつも指を加えて見ていた。
羨ましくて、かっこよくて。
あぁ、いつか自分も装備してみたい。
ずっとそう思ってた。
と同時に、自分には縁が無い、などと冷めた思いもあった。
金も無いし、どうせ盗賊以外やらないしな。
完全に天の邪鬼である。
拗らせにも程がある。
欲しいくせに手に入らないもんだから、自分には関係の無い話だと無理矢理納得させていた。
実に小さい男だと自分でも思う。

つづく。
いいね! 12 件

ログインしていないため、コメントを書くことはできません。


戻る

ページトップへもどる