バレンタインにチョコを1つも貰えなかった事が悲しくて悔しくて泣いているわけじゃない。
バレンタインイベントで我々の盟友カミルが1位になれなかったことに嗚咽を堪える事が出来なかったのだ。
こんな悲しい事があるのだろうか、というレベル。
正直、中間発表の時点で安心していた。
安心していたというか油断した。
バトルトリニティで勝ちの目が無くなった3位のチームが、だったらという理由で1位のチームを執拗に狙い始めるのと同じで、それまで別のキャラに投票していた方々が、自分の推しキャラがもう1位になれないと分かった瞬間こぞってアンルシアに投票したんだろう。
みなさんご存じの通り、盟友カミルは勇者に負けてしまったわけで。
結果を見るまでこの展開は全く予想していなかった。
そういう意味での油断。
もう少しやれる事が自分にあったのではないか?そう後悔してばかりの毎日。
ただただ盟友カミルに対して、同じ盟友として申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
だから、ただひたすらに謝った。
自分が不甲斐ないばかりに勝利を捧げる事が出来なかった、その事を謝りたくて頭を下げた。
しかし盟友カミルは何も言ってくれない(NPCだからね)。
きっとこんな情けない俺に愛想を尽かしてしまったのだろう。
そう思いながらも頭を上げられないでいた。
どのくらい経ったのだろう。
盟友カミルの声が聞こえた気がした。
勇者を支えるのが盟友としての本懐。
今回の結果に関してはそれが実現しただけの話。
盟友である自分は常に勇者の傍にいることが出来ればそれだけで満足。
そういった意味では2位という結果は出来過ぎとも言える。
分不相応ですらあるのかもしれない。
それでも同じ盟友にこれだけ期待してもらえたことには感謝しかない。
だからもう頭を上げてほしい。
頭を上げてみたが盟友カミルは黙ったままだった(NPCだもんね)。
バレンタインにチョコを1つも貰えなかった事が悲しくて悔しくて泣いているわけじゃない。
バレンタインイベントで我々の盟友カミルが1位になれなかったことに泣いているわけでもない。
こんな素晴らしいキャラクターを生み出したドラクエ10に嗚咽を堪える事が出来なかったのだ。