「賭博罪だな。プラス50万だ」
「はあ!?なにそれ!?」
「あとな」
ダイス!
私はダイスを振った。出目は・・・
71!
「えー、ご請求額は650万+71万ゴールドになります。」
「はああああああああああああ!!!???なんだよそのダイスは!71万足されてるんじゃないかよ!」
「運が悪かったんだよ・・・お前は」
「無理無理、俺お金持ってない」
マルは取引を断った。まあわかってる。元々こいつは金を稼ぐのをめんどくさがるから金がないのだ
「仕方ない、じゃあ稼ぐしかないな。これから毎日、強戦士やキラマラや、職人なんかの金策地獄だ。稼いだお金ぜーんぶ私に毎日送ろうな」
「い、いやぁ俺やり方わかんないしなあ・・・」
「安心しろよ、ぜーんぶ教えてやるから。ほら、いくぞ」
私はマルの家の玄関まで歩いて行きドアを開けようとした
「ま、マジで言ってんの?」
「大マジだ。いくぞ」
家の扉は開かれる
ーーーー鯖34・アズラン宿屋ーーーー
「じゃあ、今度どっかで遊びましょうね」
信用された私はなんとか心理戦選択肢ゲーを勝利したようだ。ミナと今度遊ぶ約束をして私たちは別れる。ミッションコンプリート。ミナは石で飛んでいき、アズランの宿屋前には私だけが取り残される
扉が開く音
1人のオーガが出てくる 真っ赤な甲冑姿で顔は見えない。
「なにか探し物か?」
私はそいつ含め、もしかしたら周りにいるかもしれない誰かに言ってみる
「あなたもかくれんぼですか?ちょっと女湯の方見てきてほしいんですけど」
「かくれんぼ?」
「あ・・・関係ない人でした?」
「・・・誰を探すんだ?」
「メイドって言ってましたね」
鳥肌が立つ。最初のエル男に鉢合わせる前にマスクとコートを着けてたおかげでメイド姿だってバレなかったらしい。
「誰に言われた?」
「えっと」
オガ男は数秒間止まった。関係のない私にはプレイヤー名は教えてくれないかと思ってると。
「あれ、消えてる」
「なにが?」
「フレからいなくなってますね」
「名前は?よく話すやつか?なんて言ってこのかくれんぼ誘われた!?」
「アズラン宿屋でかくれんぼ上手いメイドを見つけられたら、100万ゴールドくれるイベントやってるとかなんとか言って・・・。さっき初めて話しました。名前は」
「ヴァレルド」
「あーその人です。やっぱりあなたも隠れてるメイド見つけにきた人なんですね!」
「・・・もうメイドは見つかったぞ。早く帰ることだな」
オガ男は残念そうに一つ唸りごとを上げながら帰路についた。ヴァレルド・・・掲示板に書かれたふざけた募集を成敗する善人かと思えば、一般人を利用する危険人物。私がもしメイドとして見つかっていたらどうなってた?名前とID教えてなんてかくれんぼしてたプレイヤーに聞いてた?いや、ミナと話してた時点で本人のサブなんかが来て私のこと見ればわかることだ。どっちみちこの恐怖は当分続く。そして彼にはきっとまだ利用できる人物のストックがいる。その掲示板で投稿してる人も利用して被害をさらに拡大して、それを楽しんでる・・・?
考えても答えは出なそう。早く帰ろう。誰かにまた見られてる気がする
今日はもう、扉は開かなそうだ