※本文中にはコロシアム成分は一切含まれておりません。
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私のフレンド欄の一番上、
そこには【トモス】というオカッパ頭が特徴的なエルフ女性の名前があります。
彼女の名前に光が灯らなくなってから20ヶ月程が経過したここ最近、私に生まれたこの言葉ではとても形容し難い感情について、またその要因となった出来事について、少しばかりの時間お付き合い下さい。
彼女とアストルティアで初めて出会ったのは、私がまだオンラインモードにインして間も無い頃、初期ボスを倒し、一人グレンを目指していた時です。
まだレベル一桁の戦士が単独でグレンを目指すには、当時の私は余りにも無知で無謀でした。獅子門手前の盗人ウサギに何度もやられ、その度にランガーオへ戻される、幾度かそのサイクルを繰り返した後、運良く別のプレイヤーがウサギと戦闘状態に入った隙に獅子門へたどり着く事が出来ました。
命辛々に獅子門に着き、私が真っ先に向かったのは武器屋でした。
過去のドラクエタイトルをプレイしていた時からの癖で、まずその町で一番強い装備の値段を確認しようとしたのです。
「装備品はバザーで買った方がお得だよ」>コムジ
名指しで白チャットが表示され、慌てる自分の背後。そこに彼女は居ました
初めて見るオーガ以外の種族
初めてのチャット
私は当時の緊張と興奮を今でもはっきり思い出せます。
彼女はβテスト初期からプレイしていた事もあって、サービス開始直後であっても既に、土地勘やある程度のクエスト内容を把握しており、
オンラインゲーム初体験の私には別次元の存在に感じました。
後で聞いた話ですが、朝早くにプレイしていた事もあって周りは他のプレイヤーが少なく、武器屋に居る私を見つけて不振に思ったそうです。
「グレンまであたしと一緒に行こうか」>コムジ
「この先の敵は強いよ」>コムジ
ここで始めてのフレンド登録をし、彼女との旅が始まりました。
転職の為のゴーレム討伐
預かり所の開放
各町のキークエスト
一緒にクリアしたクエストは数え切れません。
しかし二人ともメインの職業としていたのが【戦士】であり、当時は最弱の職業であった戦士2名を軸に組むptは何処に行っても苦戦の連続でした。
だけどお互いに戦士を捨てる気になれず、ボンクラptでの旅を試行錯誤しながら楽しんでました。
いつしかチャットでは対応仕切れないと、どちらが言い出したかスカイプのIDを交換し、直の声でコミニュケーションを取るようになりました。
彼女の男勝りな性格から飛び出す叱責は不条理で、でも何処か笑わせてくれる。そんな旅になりました。
しかし、リアルでサラリーマンの私が仕事の都合で2ヶ月中国へ出張する事になり、
日本に帰ってきた時には彼女ももうインする事はありませんでした。
ゲーム外から理由を聞いたところ、
レベルを上げるほどに戦士が弱くて、つまらなくなった。との理由
戦士も今は強いよ
そんな事を考えてる最近、某SNSを通じて彼女から連絡が入りました。
「広場の日誌読んだよw」
「まだドラクエ続けてたんだ」
「楽しそうにプレイしてるねww」
「思わずお母さんにも話しちゃったwww」
「お母さんすごく笑ってたよ^ ^」
思わずお母さんにも・・・
お母さんに・・・
私の背中に冷や汗が流れます。
その晩、私は目が冴えてしまって眠れませんでした。
翌日、私の携帯に一通のメールが届きます。
「ゲームもいいけど、連絡無いと心配するでしょ。たまには実家にも帰っておいで」
・・・母より
トモス・・・彼女は実の姉なんですが
余計な事をしてくれました。
しばらくは恥ずかしくて実家に帰れそうにありません。