「キャスバル兄さん!?」
「?? キャスバルにい…さん?
何を言っているのだ君は?私は大賢者タケリーンだ」
「嘘よ!とぼけないで!!
アナタはキャスバル兄さんだわ!!!!」
「なんだこの女w キモww」

「貴様、口をつつしめ。ここにおらせられるのは
ヴェリナード王家の血筋を引く、アルテイシア様だ。
元来貴様のような輩が話せる身分の方ではない」
「え…王家の人?」
「待ってラル。この人はキャスバル兄さんよ。
10年前に失踪してからも、私は忘れた日はないわ」
「しかしアルテイシア様…。キャスバル坊ちゃまが
このような男なんて…。とても総資産額2000億ゴールドとも
言われているダイクン家の跡取りには見えませぬ」
「え…に、2000億…」

「キャスバル兄さん!早く本当のことを言ってよ!
私じゃダイクン家を継ぐのは無理よ!!!
お願い!! ダイクン家に帰ってきてよ!!!」
「あ…ああ…」
「アルテイシア様…おいたわしや…10年前に
坊ちゃまが失踪した後、ずっとその重荷を背負われて…」
「そのマスクを取って、素顔を見せてよ!
また私に微笑みかけてよ!!キャスバル兄さん!!」
「わ…分かった…僕が…」

「キャ…キャスバ…ルだ!!!
黙っててごめんよ! アルテ…ミシア!!!!!」

「ごめんラル、人違いだったわ」
「御意」
(終わり)