皆様こんばんは、新聞記者兼バアルゼブル邸のメイド長のマリーです。
これより本日バアルゼブル氏が犯した失敗に関する謝罪会見が行われようとしています。
誰もいないように見えるかもしれませんが、透明なゴーストの記者たちが首を長くしてバアルゼブル氏の登場を待っております。
肝心のバアルゼブル氏はまだですね・・・
パシャッ! パシャパシャッ!(カメラのシャッター音)
出てきました!
カメラを構える透明な記者たちによるシャッター音が絶えず鳴っております。
「・・・ゴホン」
「えー、皆様。本日はご集まりいただき誠にありがとうございます」
「今回この謝罪会見を開いたのは、私が本日犯してしまった取り返しのつかないことについて公共の場をもって謝罪したいと考え、現在に至ります。」
「今回私は、某アイドルのMさんの誕生日を共に祝おうと約束していたTさん、そして同じ日にドラゴンガイア狩りに行く約束をしていたRさんとの約束を、急な用事により断念することになってしまいました。」
「それも当日は必ず空いているとタカをくくったにもかかわらずです・・・」
すみませーん、一つ質問いいですか?
「はい、そこの方」
その急な用事というのは一体どのような内容のものだったのでしょう?
内容によってはキャンセルしたり、時間の調節を行って時間を合わせる事も可能だったのではないでしょうか?
「本来は用事など一切ない日でありましたが、飲み会の帰りにバスやタクシーを逃した姉を車で迎えに行かねばならないという、全く予測のできない用事でした・・・」
「どんな用事であれ約束をしたお二方の期待を裏切る結果となり、約束を果たせずに終わってしまった事を、今日この場を持ってお詫びします」
「すみませんでしたっ!!!」
「うっ・・・うう・・・」
「あれだけ念入りにチェックをしたというのに!どうして突然用事ができるんですかぁぁぁ(号泣)」
「私はぁ!皆様の期待に応えるためにぃ!ずっと約束は必ず守ろうと決めてたのにハッーハッハァ・・・!(号泣)」
「私だって好きで暗い夜道を車で運転してた訳じゃないんですよォォォー!ォウ!(号泣)」
「誕生日だっていうからぁ、しっかりプレゼントも用意をしてたのア゛ーーーーーア゛ッア゛ーー;;(ド号泣)」
「散々車ではしらされて!一生懸命急いで!約束をォォ!守りたい一心でェ!」
「やッド!帰れたというのに!時間を思いっきり過ぎててパーティーも!玉狩りも参加できなかったんですぅウォーオッオッ;;(号泣)
「最後に”ぃ!この日誌を書いてる皆様へ!」
「久じぶりの日誌がこんなんで・・・ずびばぜんでしたァーーー!!!(大号泣)
「ウウウ・・ア゛ーーーーーア゛ッア゛ーー;;」
パシャパシャ! パシャ! パシャパシャ!(カメラのシャッター音)
マリー「以上で会見を終了いたします、私からもすみませんでした^^;」
マリー「今後もバアルゼブル氏は、急に用事が出来る怪現象が起こる事があるため、皆様にも認知していただけると幸いです><」
END