ブルーローグ「獲物を取り逃がしただとぉ・・・?」
ブルーローグ「ふざけんじゃねぇぞゴラァ!」
ごろつき「ひぇぇ!!すみません!ブルーローグのアニキ!」
ブルーローグ「スライムは例の商品を作るための材料として必要不可欠なんだぞ!しかもとびきり上質な奴を取り逃がすとは・・・これがどれほどの損失になるかわかってんのか?」
ごろつき「本当に申し訳ありません!アニキ!ですが、あの黒い騎士さえ現れなければ・・・」
ブルーローグ「言い訳は一銭にもなりゃしねぇんだよ!もういい!お前はクビだ、謝礼としてその首を貰っていくぞ!」
ごろつき達の親玉、ブルーローグはごろつきの首を狩らんとオノを構える。
ごろつき「やめっ・・・!誰かっ!助け・・・!」
ごろつきは、最後まで言葉を口にすることができなかった。
その時にはすでに、首元に狙いを定めたブルーローグのオノにより、ごろつきは首を斬り飛ばされ、ごろつきはただの首のない屍と化していたのだから。
その様子を見ていた他の子分達は、ブルーローグのリストラに、戦慄を覚えた・・・
ブルーローグ「いいかお前ら!もしお前らも仕事で失敗したり、サボったりしやがったら・・・」
子分達「はいッ!作業を続けますッ!」
子分達は自分が死なないために、次々と捕えられたスライムたちの品定めに励むのだった。
ごろつきの死体を滝に投げ込んだブルーローグは、ごろつきの言っていた黒い騎士の事を考える。
ブルーローグ「よりにもよってあの悪魔が・・・まずい、まずいぞ・・・早く作業を終わらせないと・・・」
その悪魔は今、ブルーローグ達のいる滝から数十メートル離れた岩場から、スライムの少年「アルノ」とその様子を見ていた。
ダークナイト「間違いない、あの非道な行い・・・そしてあの悪趣味な青いマスクには見覚えがある、ブルーローグだ」
アルノ「知っているの?」
ダークナイト「ああ、一か月前、プクリポの毛皮が闇ルートでかなりの額で売れるからという理由でオルフェアの町に潜伏し、何人ものプクリポを殺して皮を剥いでいた」
アルノ「酷い・・・」
ダークナイト「それが奴の手口だ、金のためなら人が何人死のうがお構いなし、オルフェアの時に一度撃退したはずだが・・・どうやら今度はスライム達に目を付けたようだ」
アルノ「急がないと皆が!でも、ここからだと深い崖があってすぐには・・・」
ダークナイト「アルノ、俺の背中に乗れ。絶対に離れないようしがみついているんだ」
アルノ「う・・・うん。でもなんで?」
ダークナイト「鳥になれるぞ」
アルノ「え・・・?って!うわぁぁぁぁぁぁ!?」
アルノを乗せたダークナイトは、そのまま崖に向かって飛び降りた。
アルノ「お・・・!落ちるぅぅぅ~!」
アルノがそう叫んだ瞬間、ダークナイトはマントを広げた。
するとその瞬間、マントが悪魔の翼のような形状に変化し、その翼が動き出した瞬間、ダークナイトの体は空へと浮かび上がった。
アルノが目を開けた時にはもう、崖よりも遥かに上を飛んでいたのである。
アルノ「すごいや!本当に空を飛べるなんて・・・!」
ダークナイト「着地は少し荒っぽく行くぞ!」
アルノ「うん!」
To Be Continued・・・
お詫び、本来これは後編にまとめる予定だったのですが、
文字数が2000文字を軽くオーバーしてしまい、まとめることが困難になってしまったため、
中編から後編へと続くという形にしました。
本当の敵は文字数制限ですね・・・w