(前回の続きです)
引き続きメギストリス周辺の植物を紹介しよう。
「ピースマリー」
マリーモドキ科
生息地、エピステーサ丘陵
エピステーサ丘陵でよく見られる花の一種。
アビスマリーとは違って毒はない(アビスマリーが異常すぎるだけかもしれないが・・・)
栄養豊富な蜜を採取できるため、近隣のキラービーたちもよく蜜を採取しに来るそうだ。
メギストリスでもパンやデザート用のシロップや美容オイルの材料として使われる他、ガーデニングにも用いられる。
花を利用した紅茶も作られていて、私も愛飲している。
この花は凶暴なモンスターたちが同じ地域に生息しているにも関わらず、外敵となる者がいない。
エピステーサのモンスターは皆肉食であるため、花を食べようとも考えないからだ。
例外としてキラービーたちがいるが、彼らは蜜を採取するだけなので花にとって有害な行動は行わない。
全く外敵がおらず一生を平和に過ごす生態から、ピースマリーと名付けた。
もちろん花言葉は平和である。
「ハニーレイク・ギリシャ」
(植物ではない)
生息地、エピステーサ丘陵
最初に言っておく、これは植物ではない!
だが近隣の環境に大きな影響を及ぼしているため、最後はこれを紹介させていただこう。
この巨大建造物は、キラービーを初めとしたハチのモンスターたちによって作られた巣だ。
しかし写真で見えているのは建造物の一部、ハニーレイク・ギリシャの天井部分となっている。
本格的な巣や女王の部屋、子供の収容場所はこの地下に何層にも分かれて存在している。
この天井ではハチ系モンスターたちが各地で集めた花の蜜をそれぞれ分別し、
地下の働きバチが天井から不必要な養分を濾過した蜜を受け取る。
そしてその蜜は加工されてロイヤルハニーとなったり、ハチの子供用エサになったりするのだ。
しかし天井に近づいても襲撃してこないところから天井に行って蜜を採取することに問題はなかった。
彼らが防衛行動を行うのはあくまで地下に侵入した者のみであり、天井にいる生物に関しては興味を持たないらしい。
しかし彼らよりも弱い者が天井に来たら、働きバチのエサになりかねないので注意が必要だ。
近づくならキラービー以上の実力を持ってから近づくように!
ちなみに区画によって味が違ったり粘度が異なる蜜が入れられているため、色々な意味で冒険者たちにとってはおいしい(ゴクリ・・・)
決して粘度の強い蜜を女性にぶっかけないように!w
以上で今回の植物紹介を終了する。
最後の言葉で色々台無しになったかもしれないが、今後も是非このレポートに目を通してもらえるとありがたい。
植物学者、バアルゼブル