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ガオー牙王

イッキュウ

[イッキュウ]

キャラID
: MO364-367
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: レンジャー
レベル
: 138

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イッキュウの冒険日誌

2026-04-14 14:26:10.0 テーマ:その他

光を継ぐ者達 第五章 終焉の果て 第三話前編 終焉の王

第三話前編 終焉の王

 魔王の一撃により、三人は地に伏していた。

 衝撃の余波が、なおも洞窟の奥で鈍く唸っている。 崩れた岩の破片が、遅れてぱらぱらと床に落ちた。
 セリアとバロムの手から武器は離れ、石の床に無造作に転がっている。
 乾いた音が、やけに大きく響いた。

 もはやそれを握り直す力すら残っていない。

 低く、かすれた呻きだけが洞窟に漏れていた。
 呼吸は浅く、乱れ、命を繋ぐことだけで精一杯だった。

 その中で、リクだけがかろうじて意識を繋ぎ止めていた。

 視界は歪み、焦点は定まらない。
 世界が水の中に沈んだように、すべてが遠い。

 それでも、必死に顔を上げる。

 霞む視界の先。

 そこに立っていたのは、魔王。

 何一つ変わらぬ姿。

 呼吸すら乱していない。

 その足取りは静かで、重さすら感じさせない。
 まるで世界から切り離された存在のように。

 そしてその顔には、感情というものが一切なかった
 怒りも、愉悦も、侮蔑すらもない。

 ただそこに在るだけの、終わりの象徴。

 生き物ではない。

 理そのものが形を持ったような存在。

 魔王はゆっくりと、歩き出した。

 セリアとバロムへ向かって。

 靴底が石を踏む音だけが、静寂の中で異様に響く。
 「やめろ!」

 リクが叫ぶ。

 喉が裂けるような声。

 だが、身体は動かない。

 腕を伸ばし、指先で地面を掴む。

 爪が石に引っかかり、嫌な音を立てる。

 皮膚が裂け、血が滲む。

 それでも――

 前へ。

 前へ。

 「くそッ……! 動け……動いてくれ……!」

 這うようにして進む。

 腕に力を込めるたび、全身に激痛が走る。

 骨が軋み、筋肉が裂ける。
 内側から焼かれるような痛みが、神経を蹂躙する。
 それでも止まらない、止まれなかった。

 魔王はリクを一瞥した。

 ただ、それだけ。

 視界の端に映った“何か”を見るように。

 次の瞬間。

 まるで落ちている石でも拾うかのように。

 無造作に、バロムの身体を片手で持ち上げた。

 重さなど存在しないかのように巨躯が宙に浮く。

 「……う、ぅ……」

 バロムから、かすかな声が漏れる。
 肺の奥から押し出される、力のない呼吸のような音
 「やめろ! やめてくれ!!」

 リクの叫びは、届かない。

 空気に溶け、消えていく。

 魔王はその巨体を――

 躊躇なく、放り投げた。

 鈍い音。

 骨と肉が石に叩きつけられる音。

 バロムの身体が地面を跳ね、転がり、打ち捨てられる。

 その瞬間、すべてが取り返しのつかない方向へ動き始めていた。
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