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ガオー牙王

イッキュウ

[イッキュウ]

キャラID
: MO364-367
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: レンジャー
レベル
: 138

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イッキュウの冒険日誌

2026-04-14 14:39:25.0 テーマ:その他

光を継ぐ者達 第五章 終焉の果て 第三話中編 終焉の王

 第三話中編 終焉の王
 
 その瞬間だった。

 地面が光る。

 石の隙間から淡い光が滲み出し、瞬く間に広がっていく。

 バロムを中心に、魔法陣が浮かび上がった。

 複雑に絡み合う幾何学模様。
 それは固定された図形ではない。
 生き物のように蠢き、形を変え、脈打つように明滅している。
 まるで“何か”を呼び起こそうとしているかのように。

 「……まさか……」

 リクの背筋に、冷たいものが走る。
 直感が告げていた。
 これは――触れてはならないものだと。

 魔王の足が、今度はセリアへと向かう。

 「う、ぐうぅぅッ……!」

 リクは歯を食いしばる。
 歯が軋む音が、自分でも分かるほどに。

 身体中を巡る激痛。
 意識が、暗闇へと引きずり込まれる。

 それでも、這う。

 限界など、とっくに越えていた。
 常人ならば、とうに意識を手放している。
 だが。
 
 仲間を助けたい、命に代えても。

 その想いだけが、リクの意識を繋ぎ止めていた。
 その時だった。

 「……ホ、イミ……」

 か細い声。

 空気が震えたのか、それとも幻聴か。

 次の瞬間、淡い光がリクの身体を包み込む。

 優しい光。

 痛みが、ほんのわずかに引いた。

 セリアだった。

 残り僅かな魔力を振り絞り、リクへ回復の呪文を唱えていた。

 「に……げて……リク……」

 風が揺れたような、微かな声。
 今にも消えそうな、命の灯火。

 「セリアッ!!」

 リクが叫ぶ。

 「は……やく……にげ……て……」

 「ぐ、うおぉぉぉッ!!」

 裂帛の声。

 意識を繋ぎ止めるために。
 痛みを押し殺すために。

 立ち上がる。

 足が震える。

 膝が崩れそうになる。

 それでも――立つ。

 足元に転がる斧を掴み上げる。

 ずしりと重いそれを握る。

 よろめきながら、一歩踏み出す。

 視界が揺れ、空間が歪む。

 音が遠ざかる。

 それでも、前へ進む。

 セリアが首を振る。

 必死に、リクを止めようと。

 リクに、仲間を見捨てる選択肢はない。

 あの日、誓った。

 過酷な運命を選んだ、その時に。
 守ると決めたものを、家族との約束を果たすために
 リクは斧を振り上げる。

 雄叫びをあげる。

 喉が裂ける。

 それでも叫ぶ。

 そして――突貫した。

 血に染まった身体、焦点の合わない目。
 力など、もう残っていない。

 それでも。

 それでも――立ち向かう。

 斧を振り下ろす。

 魔王へ。

 だが、手応えはない。

 まるで空間そのものを斬っているような感覚。

 振り抜く。

 返す。

 逆袈裟。

 横薙ぎ。

 すべてが虚空を斬る。

 魔王は、何の痛痒も感じていない。
 まるで存在すら認識していないかのように。 
 ただ歩く。

 そして、そのままセリアを持ち上げた。

 「やめろぉぉぉッ!!」

 リクは魔王にしがみつく。

 必死に、腕に残った最後の力を振り絞って。

 だが、次の瞬間。

 セリアの身体が、投げ捨てられた。

 軽く。

 あまりにも軽く。

 まるで――ボロ雑巾のように。

 「あぁぁぁぁぁ!!」

 リクの叫びが響く。

 魔王は、振り返る。

 その動きに、わずかな力も込められていない。

 そして――腕を払った。

 それだけ。

 たったそれだけで。

 リクの身体は宙を舞った。

 空気が裂ける。

 視界が反転する。

 地面を滑り、岩に叩きつけられる。

 肺から空気が押し出され、呼吸が止まる。

 動けない。

 指一本、動かない。

 魔王は、淡々と告げた。

 「これで準備は整ったな」

 無機質な声、感情の欠片もない宣告。

 その瞬間、三人の身体を包む魔法陣が、強く輝いた
 血が流れる。

 意思とは関係なく傷口が開き、血が滲み出る。
 それが、魔法陣へと吸い上げられる。

 光が、赤く染まる。
 脈動する。
 大地が、鼓動を刻む。

 そして――

 さらに巨大な魔法陣が、地面一帯に広がった。

 洞窟全体が、ひとつの儀式場へと変わる。

 空気が変わり、重さが増す。

 呼吸が、重くなる。

 世界そのものが、沈み込む。

 「……来るぞ」

 魔王が、初めてわずかに口元を歪めた。

 歓喜。

 またはそれに近い、何か。

 その気配は、世界そのものを軋ませていた。
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