「とりあえず来い」
「い…イエッサー」
よしと副団長の号令から、今回の戦いは始まった。
目的は、巨猫と怪獣からの宝玉回収。
多くの冒険者が挑む戦いに、我々も参戦した。
初戦は巨猫だ。
大きな太刀を振り回す巨猫、キャット・リベリオ。
様々な剣技を使いこなす強敵だが、
僧侶であるチェブーさんと魔法戦士となった副団長のサポートのお陰で
戦況は、かなり安定していた。
火力に関しては、バイキルトのかかったメロディ~さんのタイガークロー
が、その攻撃力を見せつけた。
自分も刃砕きと体当たりを使ってリベリオを封じ、
ほぼ問題なく初戦を終える。
さらに、1度の撃破で宝玉を入手。幸先の良いスタートだった。
…続く怪獣プスゴン戦。ここでメロディ~さんの竜王の爪が火を噴いた。
刃砕きを入れながら彼女の隣で壁をしていた訳だが、その攻撃は
すさまじかった。
対ドラゴンに有効な、竜族の王の名を持つ彼女の爪は、
覚醒獣プスゴンの体力を大幅に削った。
レンタル衣装であるメイド服に身を包み、圧倒的な破壊力を見せつける。
彼女の力を支えるのは、後援の二人。
副団長によるバイキルト、ピオリム、MPパサー。
チェブーさんの回復やスクルト。
二人のサポートにより、メロディ~さんは鬼神…否、龍神の如き力を
ふるい、3度、覚醒獣を切り裂いた。
…当然、戦士が何もしなかった訳ではない。
後方の二人が支援に徹する事が出来るように、刃砕き、体当たり、
さらにかばうも使いながら、援護した。
すなわち「支援の支援」。戦士としての最も大切な仕事はこれだと、
改めて気付かされる戦いだった。
こうして無事、プスゴンから宝玉を回収する事に成功した。
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あまりにも安定していて、今回は文が短めです。
本来の趣旨を忘れそうになるほどメロディ~さんの活躍が
凄かったのですが、それもチェブーさんの回復精度と
副団長のサポートがあってこそ、ここまで発揮されたのだと思います。
そして、そのサポートをサポートするのが戦士の仕事だということを
今回の戦いで学ばせて頂きました。
よしとさん、チェブーさん、メロディ~さん、
ありがとうございました!!
ということで、
「「「「これが、俺たちの底力!!!」」」」