キータの冒険日誌

ダンディサングラス


それは、アストルティアにおけるアクセサリーの１つだ。

某王国で大量に保管され、対価を払う事で入手できるそのサングラスは
魔物たちの見せる幻を打ち破る効果があると言われている。

幻惑は、魔物たちが使う厄介な力の１つであり
私と相棒もこれを愛用している。

そしてもう１人、このダンディサングラス…もといグラサンを愛用する
１人の男がいた。


その男の名はオレンジ。多くの日誌を生み出す日誌職人だ。


今回は、グラサンを愛する３人の男たちが
かつて多くの冒険者たちを活気づかせた２体の魔物に挑む。


まず最初の敵は…
マンドラゴラだ。

膨大な体力と、２回連続攻撃。そしてなによりも
１撃必殺級の威力を持つ「フラッド」を操る強敵だ。

今回のパーティ構成は、戦士・僧侶・スライムナイトで、
このマンドラゴラ戦では、相棒にはヒーラーになってもらった。


戦闘開始直後は、何が起こっているのか分からなくなるほどの混戦だった

黒いのの周囲を取り囲むように現れた白いマンドラゴラたちの
やけにエフェクトの激しい技が乱舞し、こちらも全体攻撃を連打する為
ＨＰ・ＭＰゲージの増減以外での状況把握は難しかった。

しかし、その中でもしっかりと回復呪文を唱え、傷を癒やすオレンジさんと
何を思ったのか回復を忘れてマンドラゴラに斬りかかる相棒に支えられ、
確実に敵の数を減らした。

最後に残った黒いのは、かなり長時間粘ったが、
強化された戦士の渾身斬りと、とうとう回復を放棄した
相棒のスラスラッシュにより、討伐が完了した。


次はサボテンだー…ではなく、サボテンダーだ。

ここでは、オレンジさんの負担が激しかった。
無数の針による攻撃を耐えきるために、全員に聖女の守りをかけ、
どうしても回復をしない相棒の代わりに、ＨＰ管理を徹底してくれていた。

ちなみに、周囲にいた小サボテンダーたちは、なんど呼び戻されても
全速力で逃げ出していた。
大サボテンダーの人徳ならぬサボ徳がうかがえる光景だった。

少々力押しした場面もあったが、オレンジさんの回復のお陰で
大サボテンダーを無事に倒し、せめて１匹は倒そうと全員で攻撃した
小サボテンダーに逃げられ、戦闘は終了した。


こうして、挑戦は幕を閉じた。

オレンジさん、最後まで一緒に戦って下さり、ありがとうございました！

ということで…

　　　　　　　　　　　　　　　「「「これが、グラ３の底力！！！」」」