「【考察】ゼニアスマスはニジマスの亜種なのか? 中編」より、ゼニアスマスのピンク色がエサによる着色か検討するところから!
<1-2>ピンク色はエサによる着色?
ピンク色の由来として、イロハさんは植物プランクトンのヘマトコッカスが作り出すアスタキサンチンを挙げられました。実際、赤くなったヘマトコッカスを食べ続けると(正確には食物連鎖による蓄積)ニジマスは体表が赤くなる?ゴールデントラウトのケースを考えると、ありえなくはない?
ところで、川辺の休憩所の写真を見て、ふと思ったことが……

空がきれいだな……をここで回収!
空にはオーロラができている?オーロラは、太陽表面で起きる大爆発で飛び出た電子や陽子が、地球の北極や南極、つまり強い磁場に引き寄せられ、上空の酸素や窒素などの原子を刺激して発光しているものらしいです。
これだけ大きなオーロラが発生するなら、シュタール鉱野に強い磁気が発生している?

川辺の休憩所の西の橋を渡るとタービア草原に着きますが、オーロラはなさそう……↓

シュタール付近のみ強い磁場があるかも……
そう言える根拠がもう一つ。ここでまさかのジア・クトの結晶が出てきます↓

この結晶を初めて見たとき、「ビスマスだ!」と思いました。皆さんもビスマスの結晶を調べてみてください!こんな感じで、幾重にも四角が重なり、色とりどりで綺麗です^^
そしてビスマス、どうやら「反磁性」を持っているそうです。それも強い。磁力に対して常に反発する力を産み、これを使えば静的かつ完全な磁気浮上を起こせるのだとか。
ジア・クトの結晶がビスマスだとすると、強力な磁力が発生しているシュタールでは結晶が浮くかもしれない?実際、川辺の休憩所もそうですし、鉱野でも浮いているので、この説は有力そうです。シュタール鉱野、実はかなり危険な場所では……
話を戻して、オーロラ発生には強い磁場の他に太陽風が必要です。大きなオーロラが発生するということは、ゼニアスの太陽は活発?それだけに強い太陽風が吹いていそうです。となると、太陽からの紫外線も多くなりそう……
紫外線が皮膚にあたると、活性酸素を発生します。アスタキサンチンには抗酸化作用があります。サケやマスの仲間は産卵期に川を遡ることで多くの酸素を利用するために活性酸素が発生し、それにより筋肉を傷つけられないようにアスタキサンチンを蓄えるのだそうです。
活発な太陽の強い日差しから体を守るため、ゼニアスマスは皮膚にもアスタキサンチンを蓄えるようになったのかもしれません。
ここまで来ると、地域個体群の範疇を越えていなくもない気がしますが、断定はできません。「大人しい性格」であることを思い出すと、運動量が減った分筋肉に回すアスタキサンチンが減り、皮膚に移しただけかもしれません。亜種の可能性はある、くらいにとどめておきましょう。
<1-3>ピンク色は婚姻色?
ゼニアスマスは、釣れる個体全てがピンク色です。じゃあ婚姻色じゃないじゃん!と言いたくなりますが、全てが婚姻色を持っているケースは過去にもオイカワとかいますし(何ならニジマスも?)、川辺の休憩所はちょうど繁殖期のゼニアスマスが集合する場所である可能性もありますので、一旦「通常時の色とは異なり、繁殖期にピンクになる」と仮定します。
だとするとなんでピンク?
ニジマスと同じサケ科のベニザケという魚は、オス・メスともに繁殖期には頭部を除く全身が紅色になります。
イロハさんは後編で、「ゼニアスの環境は厳しい。作中では「生命のエネルギーが弱い」旨、言及されている」と指摘していました。それを踏まえると、本来一度海に降りてから繁殖期に川を上るベニザケが、行動範囲を河川のみに限定するようになったとも考えられます。そしてベニザケのオスは繁殖期になると他のオスとメスを奪い合うために口が大きく歯が鋭くなるが、気性が激しくないためそのような変化が起こらないのかもしれません。
ベニザケが厳しいゼニアスの環境で大人しくなったのがゼニアスマス。これってもはやニジマスじゃないのかも?もしや別種……?
というわけで、ニジマスと同種とするイロハさんの主張への賛成を部分的に撤回させていただきます……
「収斂進化」でしょうか?系統の異なる生物が、環境や生活様式が似ているため、同じような特徴を得たもので、魚とクジラ、カマキリとミズカマキリ、ディグダとウミディグダみたいな感じです。ニジマスとベニザケがまだ近縁であれば、「平行進化」なのかもしれません。
……と、ここまではイロハさんの考察を元に検討しましたが、ここからは僕から新たにピンク色の理由を2つ挙げて……え、また字数?
考察は!!!終わらねェ!!!!!
……というわけで、完結編に突入します!終わりたいという願いも込めて!笑