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砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 盗賊
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ノノの冒険日誌

2014-09-21 23:25:38.0 2014-12-28 16:09:36.0テーマ:その他

ゆうはん。(仮)41 「お客様、当館での雄叫び等は近隣のご迷惑になりますので」 「いやだってまぢありえねーんだってッ! これ見てみッ!」 「……黙れ、客野郎」 「――ひぃッ!」


  第4章 その6


「そうですっ! イオは、まほうゆうしゃになったなのですっ!」

 にぱッ、と口元だけで笑う少女イオ。
 いやだから、獣耳フードで顔半分しか見えないんだってば。たぶんフードの下ではベストなスマイルなのだろう。ま、それはともかく、詩人はもう一度、その紙面に記された一文に目を落とした。

 『 ――規約に同意して、“魔法勇者”になることを、ここに誓います。 イオン 』

「へ~お前って本当はイオンって名前だったのか~」
「はいですっ! まほうゆうしゃイオンなのですっ!」
「ふ~んへ~ぇほ~ぉ」
 うん、いやだからそうじゃない。どっちでもいいし。それよりも!
「おい、この魔法勇者ってなんだ?」
「えっとぉ、ここに、りよーきやく、が、あるですよっ?」
 と、さらにイオはコートの小さなぽっけから紙束を取り出した。
「なにその収納技術、どうなってんのッ? てか……、利用規約となッ?」

 しじんは きやくを よんだ!

『は・じ・め・に~ぃ。この規約はー、魔法勇者がーぁ、勇者専用である光魔法とーぅ、およびその魔力を利用したーぁ、勇者専用特技等(※以下、勇専)を使用するためのーぉ、条件を定めるものでぇ~す!』

「なんだこの字面はッ! 舐めてンのかッ?」
「むずかしいかんじがおおくて、イオはよめません、ですっ。てへぺろっ、なのですっ」

『勇専利用を希望する場合ーぃ、本規約を、よ~~~くお読みになりぃ、本規約の全てに同意の上、唱えちゃってくださ~い。…………え、なにをだって? 呪文だよ、じゅ・も・ん、決まってンぢゃ~んっ! ほらほらさぁさぁ唱えてごらんよ~、恥ずかし気もなくぅ……ぷぷっ、大声で~ぇ?』

「うおおおおッ! イライラするぅ~ッ!」
「ああっ、しじんさんのおでこがっ! ぴゅあなけっかん、よなかにはじけとびそうに、うきあがっているーっ、ですよっ?」

『ち・な・み・に~ぃ。本規約の全てに同意されない場合、魔力の補充、および利用することは、できませ~ん。はいはーい、残念でしたぁ! てぺぺろ!』

「……………………おい、イオちゃんよぉ」
「なんですっ、しじんさん?」
「お前、これ見て真似しただろ……」
「はいですっ! てへぺろっ☆」
「止せヤメロそのへんにしとけ、それは万能魔法じゃないッ!」

『尚、魔法勇者が未成年の場合……えーっと……なんだっけなぁ……しんけんしゃとう……ほうていだいりに……ん? ……っだよ、コレすっげぇ難しいじゃん。まぁいいや、よく聴けよ? あのな、簡単に言うとな、周りの理解ある大人、もしくはなんつーの、こう…………暇そうにしてる大きなオトモダチ? の、同意を得なければ、勇専保有することが出来ねぇんだわ。つーこって、――そこんとこ、夜・露・死・苦ぅッ!』

「ぬぁんじゃこりゃああああーッ!?」
 しじんのさけびが こだまする!
「しじんさん、しじんさんっ! シーっです、シーっ。おおごえ、きんじょめいわく、なのですよっ?」
「いやいやいやいや無理だろ絶対これは有り得ねぇわ。つぅか真面目に説明する気ねぇだろこれぇーッ!」
「イオには、ちょっとムズくって、まったくよめませんでした、てへぺろ、ですっ」
「だからそれヤメロッての。あと、ちょっとなのか、全くなのか、はっきりしろいッ!」
「ほぇぇ、おこられたのですーぅ……なんか~ぁ、ごめんなさーい、なのです~ぅ……」
「あッ、いやすまん、イオは何も悪くない。……うん大丈夫だ。俺にも、よぉ分からん」
 それ以降も、『第1条 定義』などと続き、事細かに魔法勇者についての規約とやらが、何枚も何枚も綴られている……らしいのだが、やはりどれも恐ろしくふざけた文体なので、理解しようにも本能からの自己防衛なのか、全身がそれを拒み吐き気すら込み上げて来る。
 つまり、もう見るに堪えなかった。
「これ書いたのどこのどいつだーぁ? つれて来いや!」
「さあ? おそらく、せいれいさん、なのではっ?」
「ロクなもんじゃねぇよ、そいつぁよぉ…………で、イオは、なっちゃったのか? その、魔法勇者とやらに?」
「なっちゃいました、ですーっ! どーんっ!」
「どーん、ぢゃねーよ、はぁ……」
 と、詩人は嘆息。
「でもぉ、なんかぁ……」
「ん、なんだ? 何か理由でもあんのかよ、イオ?」
「すごぉくカッコいいからって、みんなのあこがれなんだよぉ、ちょーたのしいよぉ、ぜったいハマるよ~ぉって」
 イオの ひとみが あやしくひかる!
「それなんか危険なやつっぽいからぁッ! ダメ、ぜったいッ!」
 しじんのさけびが こだまする!

 ……こいつぁ、本気でヤバい。はやくなんとかしないと。……いや、まぢで。


 つづく。

※この物語はフィクションです。
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