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砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 盗賊
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ノノの冒険日誌

2014-12-29 18:47:42.0 2015-01-03 21:20:19.0テーマ:その他

ゆうはん。(仮)44 「あら、お客様どちらへ?」 「いえね、少し夜風に当たってきますぁ」 「夜は魔物が徘徊しております故、お気を付けくださいませ」 「お嬢さんの優しさが胸にしみますぜ、へっへっへ」


 第4章 その9
 

 引き続き、男湯にて。
 突如、詩人の背後に現れた自称・精霊(オッサン口調)
 しかし、その姿を確認する間もなく目潰しを喰らった詩人さんは、ただただ痛みにのた打ち回り、もはやそれどころではなかった。

「目がぁ……ああぁッ……目がぁぁああああ……ッ!」
「おっとっとぉ、浴場は大変すべりやすくなってますんで、むやみに暴れ回っちゃぁダメですぜ、ダンナぁ」
「人の目に石けん水を入れといて言うことかーぁッ!」
 しじんは ころげまわっている!
 しかし しじんは なにもみえない!


 ややあって。
「おい、精霊さんよ……こりゃぁ、どういう事だ?」
 詩人は後ろ手に縛られ、転がされていた。
「へっへっへ、すいやせんねぇ、ダンナ。しばしの間、あっしの精霊魔法で動きを封じさせていただきやすぜ」
「いや、魔法じゃないよね。うん、思いっきり物理的だよね? なんていうか、こう、食い込んでるよね、荒縄が手首に。てか、風邪引くわッ!」
 どうやら屋外に連れ出されていたようだ。
 湯気の漂う気配はするが、濡れたままの素肌に冷たい夜風が吹き付ける。
 ていうか、露天風呂まであったのか。実は結構いい宿なのでは?
 しかし詩人の目には手ぬぐいが巻かれているので…………やはり、何も見えない!
「ダンナ、いま、ものすごくマニアックな格好になってやすぜ?」
「うるせぇよ! 寒みぃし恥ずかしいよ! ていうか、マジでコレ、なんなんだよぉおおおッ!」
 やった!
 しじんさんは まぢ泣きだ!
「うおぉぉぉぉん、俺が何したって言うんだよぉ、冒険活劇じゃなかったのかよぉ、ぜんぜん冒険してねぇしよぉぉぉ!」
 理不尽極まりなかった。そりゃぁ涙も出るってもんだ。
 しじんは おもった!
 ……ちきしょう、精霊って言ってたよな、コイツ。てことは、イオを魔法勇者にしたのはコイツなのか? いや、それよりも……、
「あのふざけた利用規約を書いたのはオマエかぁーッ?」
「まぁアレですぜ、ダンナ。そいつぁ、“大いなる精霊(もの)の意志”ってヤツですぜ」
「答えになって無いしッ!」
「ところでダンナ、さっき逃げようとしやしたね?」
「してないしてない、してませんッ!」
 確かに、風呂から出た後は独りで宿を出て行こうと思っていたけれど。
「ウソおっしゃいな」
「だとしても、この仕打ちはないよねッ?」
 拘束+目隠しで風呂場に放置って。
「すいやせんねぇ、でも、こうでもしないと、ダンナは話を聞いてくれやせんでしょう?」
 詩人は呻いた。
「アンタ一体、何が目的だ?」
「ダンナにゃぁ、魔法勇者の世話役になってもらいてぇんですよ」
「それはイオのことか?」
 魔法勇者イオン。詩人が街はずれで出会った獣耳フード姿の生意気な幼女だ。女湯に入ったが、今頃どうしているだろう? ちゃんと肩まで浸かっているだろうか?
「ええ、そうですぜ。あのコはまだまだ未熟。ダンナもお読みになったでしょう?」
 そう言えば。
 あのふざけた文面の利用規約とやらには確か――“魔法勇者が未成年の場合、大人の同意を得なければ、勇者の力を保有出来ない”――みたいなことが、書いてあった気がする。何故そうなのかはまだ不明だが。
 精霊が続ける。
「まぁ要するに、誰かがそばに付いていてやらねぇと。この先、魔法勇者の旅は、きっと険しいものですからね。どうせ暇でしょう、ダンナ?」
 が、
「やなこった」
 キッパリ、と詩人さん。
「おやダンナ、まさかの即拒否ですかい?」
「俺は面白可笑しく生きていきたいんだ。戦いなんて危ねぇこと、やってられるか!」
「さっき冒険したいって言ってやしたよねぇ、ダンナ?」
「ンなもん知るかッ! それならアンタらがイオのそばにいてやればいいだろうが!」
「それはそうなんですけどねぇ、我々精霊共はあくまで監視役ですぜ。世界の均衡を破るような物理的干渉は出来ねぇんですよ」
「だから俺のこの状況は思いっきり物理的だよねッ?」
 しつこい様だが、拘束され目隠し状態のまま風呂場に放置の詩人さんだ!
 それでも詩人は叫ばずにはいられなかった。
「だいたい、どうしてイオなんだよッ? 子供に勇者をやらせる必要がどこにあるッ?」
 と、

「ならば、ダンナがやりますかい? 勇者ってヤツを」

「そっ、それは…………」
 しじんは ことばにつまった!
「人にはそれぞれの使命があるんですぁ。軽々しく口を挟むんじゃねぇってモンですぜ、ダンナぁ」
「………………」
 しじんは なにもいえない!
「どうやら見込み違いをしちまったようですねぇ、やれやれ」
「………………」
 しじんは ジッとこらえている!

「しかしダンナ、ひとつだけお願いしてもいいですかい?」



 つづく。

※この物語はフィクションです。
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