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砂漠のじごくのハサミ

ノノ

[ノノ]

キャラID
: TQ400-888
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: デスマスター
レベル
: 121

ライブカメラ画像

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ノノの冒険日誌

2023-11-11 02:11:22.0 2023-11-11 03:10:03.0テーマ:その他

ゆうはん。75「たんたら~らららら~ら、たんたら~らららら~ら、たららら、たららら、た~んた~ん♪」「え、なに急に、お兄ちゃん怖ぁ!」【まおぼく】


  第5章 その5

 そういや俺、いつからご飯食べてないンだっけ?
 カウンターに額を付けて、もはやぐったりの俺である。
 ややあって。
「はっはっはー、待たせたなぁ!」
 いきなり現れたのは、半裸にマントのみを身に着けた、やたら筋肉質な男。
「え……、誰デスカ、コノヒト?」
「このオレはぁこの辺りじゃぁ、ちょぉいと名の知れたぁファイターだぞぉ!」
 なんか暑苦しいし、声がデカい。とにかくうるさい。
「性格は……熱血ね」
 と女店主。いや、知らんがな。
「どんなぁ魔物でも任せとけよぉ、はっはっはーッ!」
 やめろ! ポーズを取るな、飛び散る! 他のお客さんに迷惑だろ!
 どうやらこのマッチョ野郎、あの女店主が店の奥から連れて来たらしいけど、
「それじゃ、がんばりなさい。勇者の坊や」
「いやいやいやいや注文と違うンすけどぉ! てか、俺の昼飯は? 本日のランチはッ?」
「彼が……それよ?」
「これ日替わりなのッ?」
「さぁ、行こうかぁ勇者さんよぉ! これからよろしくなぁ。はっはっはー!」
 やった!
 おとこせんしが
 なかまにくわわった! 
「うわ! ちょ、おまっ! 放せ、どこへ行くってンだーッ?」
 マッチョさんに腕を取られ、そのままずるずると引きずられる俺!
「そうそう、紹介料、頂いとくわね、坊や」
 おんなてんしゅは ゆうしゃのふところを あさった!
 ゆうしゃは きんかを すうまい うばわれた!
「はっはっはー、このオレはぁ、安くはないぞーぉ!」
「うおおおーぃッ! なんなんだよ、この店ーぇッ!」
 ゆうしゃのさけびが こだまする!

   *

 おかしいな。
 こんなはずじゃ? なかったのに。
「さぁ勇者さん! どこへ行くんだぁ~い?」
 と、熱血戦士さん。相変わらず声デカイ。
 いやそんなもん、こっちが訊きたいわ、って、そうか、
「あのですねぇ、俺ぇ、この先どーしたらいいんですかね?」
 俺は恐る恐る訊いてみた。すると、
「もちろん魔物退治さ!」
 戦士さん。
 まぁ、そりゃそうなんですけどねぇ。
 いや、なんてゆーか、こう、最終目標と言いますか、
「俺の使命と言うか……」
「おい何言ってんだい! 勇者の使命と言ったら、決まってるだろ~?」
 【勇者の使命】と言ったら?
「魔王討伐さっ! はっはっはー!」
 ですよねー。
 そんなの遠い世界の出来事か、おとぎ話かと思っていた。
「いいかい勇者さん、敵は魔王さ。しかし世界の人々は未だ魔王の存在すら知らず、ここままではやがて世界は魔王に滅ぼされてしまうだろう」
 でもまぁ結局、で、なんで俺が勇者なの? って話に戻るんだけどさ。どーしても腑に落ちない。魔王退治か。それ、本当に俺がやらなきゃなんないのかよぉ。
 ぶつぶつと独り言に近い思考を巡らせていた俺だったが、
「…………」
「あれ? どうしたンすか?」
 急に黙った戦士さん。不気味だ。にっこりとした表情のその奥で、目だけが笑ってない感じだ。不気味さが増した。
「ちょっと、あっちへ行こうか、勇者さん」
 と、戦士さんに連れられ俺はしぶしぶ歩き出した。
 街の喧噪が少しずつ遠ざかる。
「もっとこう、情報とか装備とか、整えるもんがあったんじゃないンすかね……」
 明らかに知識不足である。誰かぁこのソフト説明書欠品してるよぉッ? って、叫びたくもなるってもんさ。
 しかし能天気なのはこのマッチョ野郎。
「何言ってんだぁい勇者さん! この身ひとつで十分だろぉ、漢(オトコ)なら。はっはっはー!」
 やめろポージングしながら歩くな。サイド・トライセプスからの流れるようなモスト・マスキュラーはよせっての。(※ポーズ名)
 そんなこんなで、ずんずん進む俺たち。心なしか山道を登ってる。疲れて来たぞ。あと忘れてたけど俺、空腹のままだし。
「結構歩きましたけど、どこへ向かっているンすかねぇ?」
 男ふたりで人気のない自然いっぱいな林の奥へとやって来て、ここがいわゆる、ハッテ……って、
「ニヤッ!」
 おとこせんしの ひとみが 
 あやしくひかる!
「――ひぃッ!」
 ゆうしゃは にげだした!
 しかし!
 まわりこまれて しまった!
「おぉっとぉ、勇者さん、どこへ行くと言うんだぁい? もう少しで到着なんだそぉ。はっはー!」
「嫌だぁああ! 放せッ! はなせぇええッ!」
 そーゆーのは、よせ! まぢやめろッ! ただでさえ少ない【我々を見守る神々たち】が減るだろッ? てゆーか、ドン引きするだろーぉッ?
 じたばたともがく俺。だが、強靭な筋肉で首根っこ掴まれちゃ、どーにもならん。
 しまった!
 ゆうしゃは にげられない!

 つづく!
※この物語はフィクションです。
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