【前編の続きです。】
そして、ここからが本題です。
エンディング後にはストーリークエストと呼ばれる配信クエストがあり、その中で、竜のなみだを探していた頃のラテーナが亡霊ではなく普通の人間に見える形で再び姿を現します。
また、次のクエストでは、眠り続けているアルマトラを起こすために奮闘することになり、戦うことにまでなるのですが、正気を取り戻すとアルマトラは
「竜のなみだを探すラテーナの夢を見ていた。いつしかラテーナは私の夢の中から外の世へと踏み越えた。」と語ります。
注目したのは「アルマトラには夢を実態化させる力がある?」ということ。
ドラクエシリーズで「夢を実体化させる」といえば、DQ6の大魔王が、世界を滅ぼすために人々の「夢の世界」を実体化させる、というのがありますね。
ここで、アルマトラの名前の由来を考えてみると、
アルマの塔という名の塔に住んでいることから、アルマはスペイン語のalma(魂)からでしょうか。
そうすると、トラはトランス状態のトランス(英:trance)や、ラテン語の接頭辞trans-(の彼方)を意味するとすると、アルマトラは「魂の彼方」という意味でしょうか。
そうなると、冒頭で触れたアストラルに結び付いてきますね。
「魂の彼方」を意味するアルマトラと、「魂の世界」を意味するアストルティア。
繋がるように考えてるのだから、こじつけじゃーん。と思われるかもしれませんが、
アルマトラが出てくる最終クエストのタイトルは「竜もどきの夢」なんですよね。
竜ではないアルマトラにこのタイトルを付けたのも、「マスタードラゴンが生まれた」というのが通説となっているDQ6のエンディングの「未来が生まれる卵」に引っ掛けるためじゃないかなと思います。
また、DQ9の世界で、エルギオスに力を与えたアルマトラの涙。
これもアルマトラとアストラルを結びつけると、「アルマトラの涙、、魂の涙、、アストラル・ティアー(英:tear)」という考えも生まれるところも面白いですね。
アルマトラにとってラテーナは人間への憎しみを拭い去った存在。
とはいえラテーナ、、ルティアナについては強引になってしまうかもしれませんが、DQ10の情報で整理するとこんな感じでしょうか。
DQ9世界の滅びのとき、夢を実体化させる力を持ったアルマトラが見た夢(理想)が善良な人間であるラテーナをモチーフとした創造主ルティアナを生み、そして種族神やアストルティアが創られ、そこに天の箱舟や一部の者が移住した。
と、この辺は後に公式から出版されたアストルティア創世記に同じようなことが書かれていましたね。
この世界の生まれる前……はるか遠い場所、はるか古い時代に「とこしえの揺り籠」と呼ばれる世界があった。とこしえの揺り籠はあまりにも永い星霜を経た為、滅びの時を迎えようとしていた。この時、古き世界の神より万物創生の力を授かり、新天地を求めて旅立ったのが、光の女神ルティアナであった。
DQ9とDQ10の繋がりといえば、
DQ9の世界の創造主グランゼニスと、DQ10の人間の種族神グランゼニス、同じなのか、それとも違うのかという話題がありますが、アルマトラが夢見るグランゼニスとは、人間を愛すグランゼニスなんだと思うんです。
オンラインゲームだから多種族という設定ありきかもしれませんが、
人間より力の強いオーガ、人間より賢いエルフ、愛を持ったウェディ、笑いを持ったプクリポ、知識を持ったドワーフ。
弱かった人間が手を取り合える形で世界は創られていて、グランゼニスは人間を愛している。
それがDQ9の世界を生きた魔獣アルマトラの理想の世界。
父なる神の理想の姿がアストルティアにいるグランゼニスなんではないでしょうか。
また、斎藤陽介さんが過去にプロデューサーを務めた、熱血大陸バーニングヒーローズやアストロノーカの設定にアストルティアに近いネーミングや「移住」という設定はあるんですが、
藤澤仁さん手がける予言者育成学園にも、アストラル体やら、とらんす一味やらが出てるくんですよね。
大事にされていた設定をドラクエらしくアレンジしたのがDQ9やDQ10の設定だったりするんでしょうか。
と、憶測の域を出ない話が増えてきたので、この辺で終わりにします。