トウカ
「またリポから、新作のディバインメイルを試着させてもらったよ!」
監視端末テミス
「へぇー。今回は軽鎧ってカンジだね♪ 体の線が出るから、トウカちんみたいな華奢な子には似合いそうだね~」
トウカ
「でもこんなの全然ダメだっ!」
監視端末テミス
「ええ~~? なんで? 今回はゴツゴツしてないから、トウカちん好みかと思ったのに」
トウカ
「中途半端すぎるよ!」
監視端末テミス
「?」
トウカ
「圧倒的に地味すぎるわ!
ズボンかタイツか分からないような中途半端さだし、太ももを守りたいのか、露出して魅せたいのか分からないデザインだよ!
兜も地味すぎるし、面白みのない優等生って感じ。
例えるなら、敵将についている地味な副官って感じだよ」
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副官「流石にあの崖から落ちたら助からないでしょう」
敵将「愚かな……。奴の死体を確認したのか?」
副官「い、いえ! ですがっ!」
敵将「油断が致命的なミスを招く。お前は奴を侮り、千載一遇のチャンスを逃したのだ」
副官「そっ、そんな~」
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トウカ
「みたいなダメな副官的な地味さだよ!」
監視端末テミス
「トウカちん、ただの装備にストーリーを連想しすぎだよ~~!」
トウカ
「なお、その副官は敬愛する敵将にほのかな恋心を抱いてるんだ。だから、功を焦るあまり、そのこともミスの一因になっているんだよ。
この装備はそんなダメなイメージがするよ……」
監視端末テミス
「トウカちんの想像力は偏りすぎだよ~。副官さんマジ可哀想……」