ミジャクジャの冒険日誌

「あぁ俺の爺さんのそのまた爺さんのまた爺さんも畑を耕してた（Farm）
　けど俺たちの代になってからはみんな顔真っ黒にして汗水たらして工場（Factory）で働いている
　けど母さんはこう言うんだ
　〝外であせくせ働いて、帰ってきたら飲んで寝る、まさにあんたはあの人の息子だよ〟ってさ」





　
おかしいな
おかしいですよね
今ドラクエは一大革命時代
蒸気機関と“黒いダイヤ”によって一気に歴史の針を進める時代　ダークキングじゃねぇよ
それなのに世間はどうですか　石炭どころかオグリドホーンが一万　虹色の布が1500　大きな甲羅が1000

何やってるんですかあなた達は
我々が今すべきことは炭鉱にいって顔面炭まみれになりながら安い賃金で奴隷のようにこき使われて
上流階級の生活が車に機関車に大量生産の鉄鋼製品に変わっていくのに
まるで変わらない庶民の生活に不満を抱きつつも反乱を起こすような気力もなく
パクス・ブリタニカの恩恵でなんだかんだ生活が安定してるから日々アルコール入れて死んだように眠る
そういう生活をしなきゃダメデショ！！！！！！！！！！！！！


というわけで19世紀イギリス産業革命時代のドレスアップです





「北のほうじゃ機械をぶち壊して回ってる連中がいるんだって？」
「ラッダイト運動とか名乗ってるらしいぜ」
「物騒だな」
「あぁ」
「楽しそうだな」
「あぁ」






　

　
　

いいですよね19世紀イギリス
まず臭い
人権がないからどんな過酷な労働だってやらせたい放題
環境問題なんて言葉もないので立てた工場からたちこめる煙を見て「文明の勝利だ！」
その過酷な労働環境から発展してくる社会主義
この時期に蛮族みたいな民衆をまともにするために吹聴された“紳士”という反フランス的概念
お陰で料理がくそまずくなる
あと臭い
中産階級以下は家畜と同じ！
やったぜ産革！貴族階級平均寿命40歳！！！！！

あと世界的に有名な娼婦は絶対に許さない梅毒でくるってしまったユダヤ人の肉屋おじさんこと
ジャック・ザ・リッパー（新聞社が名付けた）なんかもこの時期ですね
割とどうでもいい




この時代のイギリス人といえば冒険者ラッフルズ（ラフレシアを見つけたことで有名、ラッフルズ＝ラフレシア）
自殺しちゃうおじさんカッスルレー子爵
お陰でしょうもない問題押し付けられたジョージ＝カニング外相
ちょっと古いが人嫌いすぎて様々な学術的発見が死後に発見されることになったヘンリー＝キャベンディッシュ
などなど様々な魅力にあふれた時代
その一方で大暗黒時代迎えてる内政のコインの表と裏みたいな状況
首都ロンドンでは10m先も見えなくなるスモッグが立ち込めて
みんなそれ吸って暮らしてたせいでバンバン死んでくとかもうここでしか味わえない歴史のスリリング

そんな万感の思いがこの帽子にはつまってるんです
この帽子は産業革命なんです！！







「一つ掘ってはメシのため
　二つ掘っては酒のため
　三つ掘っては家のため
　四つ掘っては国のため
　黒くくすんだ体では
　抱かせてくれる女もいねぇ
　五つ掘っては金のため～」