イージス(以下【イ】)
姫さま…… スライムレース「第1回アストルティアカップ」が どうしても勝てません……
姫さま(以下【姫】)
う~ん…… 相棒のバブルスライム…… 「バブルけ~き」は キチンと育っている。
それでも 勝てない…… っということは 原因は やっぱり イージスにあるだろう!
ここは さらに スライムレースを 深く掘りさげてみるとしよう。
では 本日のテーマを いってみようではないか!
★スライムレース「第1回アストルティアカップ」開催! 其の四 ★
【イ】
まずは おさらいです。
相棒のスライムさんは 冒険者さんが レース前に指示をした「とくぎ」を ハロン棒のところで使います。
これが「さくせん」です。
また「とくぎ」は 大きく分けて……
妨害系 ⇒ メラ・どくどくだま・イオラ・バナナセット・ボミエ・ラリホー など
防御系 ⇒ ぼうぎょ など
推進系 ⇒ ダッシュ・ピオラ など
回復他 ⇒ ホイミ・急速回復・まもりの貝がら など
……が あります。(系統名の呼び方は わたしが勝手に付けました)
なかには「攻撃しながら回復」や「防御しながら回復」「防御しながら推進」なども あるようです。
さらに……
妨害系 > 推進系
推進系 > 防御系
防御系 > 妨害系
……という「じゃんけん」のような 力関係も働いています。
【姫】
まぁ、そんなところだな。
スライムレースでは ハロン棒が4つあり「とくぎ」を最大4回使える。
ただ イージスには すべてのハロン棒で 競争相手の「とくぎ」を予想するのは ツライだろう……
そこでだ! 4番のハロン棒だけ考えることにする。
まぁ せめて ここだけでも 競争相手の思考を上まわりたい…… と いうことだ。
では なぜ!? 4番のハロン棒に限定をするかというと……
4番のハロン棒は レーススタート後 最初に通過するためなのか とある特徴がある。
特徴とは すべてのスライムが「同時」に「とくぎ」を使うと言うこと……
これなら運の要素もなく あらゆる神から見放された 運のない イージスでも乗りきれるはずだ。
下写真……(姫さまのアドバイスをもとに 練りに練った「さくせん」を考えるイージスの図)
【姫】
一番お手軽で使いやすい「とくぎ」が「ぼうぎょ」だ。
・全員が「ぼうぎょ」の場合…… これは何も起きないので 3番のハロン棒まで ほぼ横並びで進む。
・一人だけ「妨害系」の場合…… 妨害が無効化されて これも3番のハロン棒まで ほぼ横並びで進む。
・二人三人「妨害系」の場合…… 利を得るカタチ。他が つぶしあいになり 自分は先行できる。
つぶしあい…… とは!?
チャンピオンシップに出場するほどの スライムなら全レーンを妨害する「とくぎ」を持っていることが多い。
それが同時に「妨害系」を使えば…… あとは仲良く スッテンコロリンというわけさ!
***
【姫】
つぎは「推進系」について 話すとしよう。
上にも書いたが お手軽さから「ぼうぎょ」を指示する冒険者が多く 全員が「ぼうぎょ」になることも多い。
すると人情としては このスキを突いて「推進系」で 他の競争相手より 先行したい気持ちになる。
あとは…… 上の「ぼうぎょ」のときのように状況をわけて考えてみるといい。
もし「推進系」使うなら 競争相手に「妨害系」を ここで使うつもりがあるか どうかだけ気をつけたいな。
***
【姫】
「妨害系」は 4番のハロン棒で使うのは かなり勇気がいりそうだ。
ここでの「妨害系」の利点を あえて挙げると「推進系」を止めることができることだろう……
その場合 「妨害系」を選択する価値は 十分にありそうだ。
ただ 競争相手に 全レーンを妨害する「とくぎ」をもっている スライムがいれば……
「妨害系」を指示していることに期待する方法もある。
とは 言うモノの…… みな 大概使ってはくれない。
「妨害系」指示するときは「防御系」で防がれるのを警戒するのではなくて……
競争相手との「妨害系」の かけあいに注意したい。
下写真……(4番のハロン棒は さくせんが 上手にいったのに のこりが散々だったときのイージスの図)
【ぴんぽんぱんぽ~ん】
*(注釈:『姫さま』とは……!?
イージスのご主人様で、勇者姫アンルシアちゃんにライバル心を燃やす、お姫さま。
ご本人がネタバレ気味のため、イージスの冒険日誌では、いつも後ろ姿のご出演でした。
これからは、お人形なので前姿からのご登場です……^^