夢見る私(妄想全開の天然食いしん坊):「あぁ……! ついに明日から始まるんだ、私の『アスフェルド学園』生活!見て見て、これが明日から着る指定ブレザーの制服! 嬉しくてさっきから部屋で何回も着替えちゃってるんだよね。鏡の前でこうやって、ちょっと萌え袖っぽく腕を引いて……うん、可愛い!きっと明日の朝、この可愛い制服を着て校門をくぐった瞬さに、少女漫画みたいな運命の出会いが待ってるに違いないよ。廊下の曲がり角で、購買部の特製焼きそばパンをくわえて走る私。そこに、ちょっとぶっきらぼうだけど最高に顔が良い男の子がぶつかってくるの! 衝撃でブレザーのボタンがパチンと外れちゃって、落ちたパンを一緒に拾おうとして一瞬だけ触れ合う手と手……。彼がちょっと照れながら『……あ、ごめん。怪我、なかった?』なんて私の顔を覗き込んできたりして! どうしよう、想像しただけで今からお腹がすいて……じゃなくて、胸がいっぱいだよー!」現実の私(冷徹なお供のツッコミ):「はいはい、夢を見るのはベッドの中だけにしなさい。制服着たままベッドの上でゴロゴロのたうち回るんじゃないよ、シワになるでしょ。っていうか、ボタンがパチンって外れたの、衝撃のせいじゃなくてあんたが夕飯食べすぎてお腹がキツいだけでしょ! 萌え袖ポーズとか鏡の前で何パターンも練習してる姿、劇団の人が見たら泣くよ?そもそも入学案内(プレイガイド)をちゃんと読んだ? あの学園って、『外の世界のアイテム、ゴールド、強さは一切持ち込み不可』っていう鉄のルールがあるんだよ。明日の朝、校門をくぐった瞬間の私たちは、全ステータスが初期化された『レベル1のド貧民一般人』。教科書やパンを落としちゃうどころか、最初に両手に無理やり握らされるのは、ただの『ウッドロッド(木の棍棒)』だからね。その可愛いブレザー着た状態で、気になる男子の足元にガシャーンって木の棍棒ローリングさせるつもり? 運命のヒロインじゃなくて、ただの危険人物だよ」夢見る私(妄想全開の天然食いしん坊):「えっ……? 持ち込み不可のレベル1? ということは、お買い物もゴールドじゃなくて、お互いの信頼(ハート)でやり取りするってことだよね……!? 素敵じゃん!私がちょっと困った顔で『パン券、足りなくなっちゃった……』って呟いたら、クールな彼(※リソルくん)が『……ハァ。しょうがねえな、これやるよ』って、自分のパン券をぶっきらぼうに分けてくれたりして……。それを『ありがとう!』って満面の笑みで美味しそうに食べる私を見て、彼がフイッと顔を背けて耳を真っ赤にするやつでしょ! 完璧じゃん!」現実の私(冷徹なお供のツッコミ):「信頼じゃパンは買えません! 購買部の通貨は、授業を必死に周回して稼ぐ『購買部パン券』か、想域で拾う『フェザー』だけ! 顔パスもおねだりも通用しないから、おとなしく泥臭くチケット握りしめて購買部の列に並びなさい!クールな彼も、パンを分けてくれるどころか、初対面でパン券をたかるあんたを見て『何だこの食いしん坊の不審者は……』って、引いて自分の財布をそっと隠すだけだからね!」夢見る私(妄想全開の天然食いしん坊):「もう、細かいことはいいの! どんな泥臭い試練があろうとも、私のラブコメセンサーに狂いはないんだから!学園の重要システムである『スキルノート』……これこそ、彼と私の相性を占う運命の預言書だよ。ノートを開いた瞬間、彼と私の絆を繋ぐ『恋の極大呪文(メラガイアー)』が自動的に書き込まれて、二人の恋が一気に燃え上がるんだよ……!」現実の私(冷徹なお供のツッコミ):「そのノート、ただの確率ガチャだからね!? 最初の授業で手に入るノートをめくってみて? 書いてあるのはせいぜい『こうらまもり』か『たいあたり』だよ!恋が燃え上がるどころか、戦闘中に自分の殻に引きこもるか、気になる男の子に向かって全力でタックル(物理)をかます肉体派ヒロインの誕生だよ! ラブコメのジャンルが完全に格闘技に変わっちゃってるじゃん!せっかく可愛い制服着て萌え袖作ってるのに、好きな男子に全速力で『たいあたり』かます図を想像してみなさいよ!」夢見る私(妄想全開の天然食いしん坊):「えっ……!? 『たいあたり』……!? それってつまり、『彼の胸の中にダイレクトに飛び込みなさい』っていう、神様からのアプローチの暗示(サイン)じゃん……! あぁ、なんて情熱的な学園生活んだろ! 明日が待ちきれないよー!」現実の私(冷徹なお供のツッコミ):「ポジティブの極みか!! 物理攻撃をハグだと言い張るんじゃないよ!ほら、明日遅刻して、フウキ対策室のモグラ(室長ミレーヌ)に怒られたら恥ずかしいから、早く制服脱いで寝るよ、私!!」