エトワールの冒険日誌

エトワール
父さんっ！！
(エトワールはネルゲルがキレる以上にキレた！)

ネルゲル
！？なぜ、そう呼ぶのだ？
先程息子をやめると言ったばかりではないか！

エトワール
我は冥王の息子をやめたのであって、ネルゲルの息子をやめた覚えはないっ！
なのに！なのになのに！！父さんは我を息子だと思っておらぬのか！？

ネルゲル
な、何を言うのだ！？

エトワール
我を殺そうとしたではないかっ！！
(大絶叫でエトワールは叫んだ) ネルゲル
死んだふりなどするからだ！どれ程心配したと思っておるのだ！？

エトワール
それは反省しておる！…………ごめんなさい……
(ジワリと涙が目にたまり)

ネルゲル
…………我が息子よ、我は冥王ネルゲル
我が息子ならば、後を継がねばならぬ………
それを放棄するなら……

エトワール
息子ではないのか？

ネルゲル
……息子に変わりはない……だが、お前が諦めるならば
冥王の息子を辞めるのを許可してやろう…
だが、我が跡継ぎではなくなる…
それが、どういう意味かわかるか？

エトワール
………わからぬ

ネルゲル
お前の他に跡継ぎを作り、そやつが我が跡継ぎとなり
我が最愛の息子となる。
そして、そやつにお前は仕える事になるだろう……
それで、良いか？

エトワール
…………嫌だ

ネルゲル
ならば、鎌の練習だ………冥王の息子に戻るならば、
かかって来るが良い！！ エトワール
っ、父さんなんか、嫌いだっ！！
冥王の息子に戻るしかないじゃないかっ！！
我が他に最愛の息子を作るなど赦さぬっ！！
(エトワールは泣きながら鎌を振りかざした)

ネルゲル
さあ、そのまま振り下ろせ…… ガキィンッ！！

(ネルゲルは受け身もせずに息子の鎌をその身に受けた)

エトワール
えっ、！？父さんっ！！！！
(目の前が真っ白になる)
な、何故！？
(駆け寄り父を抱き締める)

ネルゲル
死にはせぬ……、これで許せ……
エトワールよ、我が子よ……
殺そうとしてすまなかった……
(痛みに顔を歪めながら回復するつもりもなく、泣きじゃくる息子の顔を見て安堵して)
やはり無表情よりは、その顔がよいわ……

エトワール
何を言っておるのだ！？
ベホマ！！！
(エトワールはベホマを唱えた)

ネルゲル
(ネルゲルは驚いた)
なっ…………！？
(傷が綺麗に癒えていく)
何故……？
今まであれ程教えても習得できなかったベホマを何故使えるのだ？

エトワール
わ、我は………褒められて……成長すると言ったであろう？
死んだふりをした時の皆の暖かい何かが我に流れ込んで来たのだ…その時にベホマを習得出来たのだ…

ネルゲル
………驚かされる事よな
(ネルゲルは苦笑しながら息子の頭を撫でた) 妄想78
家出は次でラストになりそう( 〃▽〃)
良ければ見てね(ノ´∀｀*)