チャーシュウの冒険日誌

えっ、取材相手を代えろって？

私の名前はレレナ
ガタラで日夜職人への取材に励む女
今日も編集部に取材原稿を届けに来たのだが

編集長「いやぁ最近、君の職人記事はあんまり評判がよくないのよ
そこで君には芸能部に移ってもらう」

レレナ「そんな･･･」

編集長「今日人気踊り子の取材が入っている　早速だが行ってきてくれ」

なんで芸能なのよ･･･と不満はありつつもしがないサラリーマン
待ち合わせの場所で取材相手を待つと

「お待たせしました」


踊り子『人気踊り子のアントニオ･チャーです』

･･･

レレナ「えっと･･･今日はお願いします
早速取材させていただきますが、アントニオさん
以前『聖飢魔II』に所属されていたことは･･･

アントニオ「ないです」

レレナ「以前『米米CLUB』に･･･

アントニオ「『ジェームス小野田』でもありません」

レレナ「ですか･･･では踊り子になられたきっかけは何でしょう？」

アントニオ『子供の頃から歌が好きだったんですよ　歌で人々に愛を届けたかったんですよね』

レレナ「影響を受けた方はどなたですか？」

アントニオ「ワルキューレです」

レレナ「マクロスΔのですか？」

アントニオ「はい　今でもワルキューレに入りたいです」

レレナ「あなた男ですよね？」

アントニオ「男はダメですか？」

レレナ「(ダメだろう･･･)えっと実は読者から質問があるのです」

アントニオ「何でしょう？」

レレナ「踊り子の特技で歌があるのですが皆さん小声で歌っているのかよく聞き取れないのです　実際はなんと歌っているのですか？」

アントニオ「残念ながらそれは踊り子にとって秘伝中の秘伝
教えられないのです」

レレナ「そこをなんとか！」

アントニオ「ダメです　それはできません」


モンスターだ！モンスターが出たぞ！

アントニオ「すみません　今はモンスター退治の方が重要になりました
ちょっと行ってきます」


レレナ「(あ、行っちゃった　でもアントニオさん、ちょっと私をなめてますね　私は１鯖の白チャのなかでも相手がなにを言っているかわかるよう『読唇術』を極めているのですよ　禁じられる歌詞の内容を記事にする　これはスクープだわ！ついていかなければ)

あっ、戦っている！　仲間が殺られている！ピンチじゃない！
！早速見れるわ！　あの歌は『よみがえり節』　なんて歌っているの？
いくわ、『読唇術』！



「･･･君、ベッドの下のえっちなDVD家族にばれちゃうけどここで死んでいいの？
君、スマホの予測変換えっちな言葉ばっかなの家族にばれちゃうけどここで死んでいいの？
君、一人暮らしの部屋が完全に「汚部屋」なのが家族や恋人にばれちゃうけどここで死んでいいの？
嫌ならよみがえり戦え～♪」

仲間1「･･･ｶｴﾗﾅｹﾚﾊﾞ」
仲間2「･･･ﾃﾞｰﾀｦｹｻﾅｹﾚﾊﾞ」
仲間3「･･･ｱｼﾀ､ﾅﾏｺﾞﾐﾉﾋﾀﾞ」


アントニオ「お待たせしました　なんのお話でしたかな？」

レレナ「･･･もういいです」

アントニオ「最後に告知いいですか？
今度CDを出すんですよ
内容はカバーアルバムで
『うまぴょい伝説』アカペラバージョン
是非買ってください！」

レレナ「誰が買うんだ！」

アントニオ「うまぴょい　うまぴょい♪」


(おしまい)