ここはドワチャッカ大陸のゴブル砂漠。
地図によると砂漠の東側にあたる場所だ。
モーターバイクを手に入れてからもう随分と経つが、こんな砂だらけの場所で走るのは初めて・・・
というか砂・砂・砂ぁぁー!!
マトモな道は無いのかー!!
慣れない地形で悪戦苦闘しつつバイクを走らせるが、灼熱の太陽がギラギラと照りつける。
・・・クッソ暑い。
水分補給をするも、飲水が保つか心配だ。
早く砂漠を抜けないと、このままじゃ焼き魚にされちまう。

暫くすると風が吹いてきた。
これで少しは暑さも紛れる、と喜んだのが間違いだ。風がどんどん強くなり、涼しいどころの話ではない。どうやら砂嵐に巻き込まれたみたいだ。
モーターバイクでこの中を走るのは無理だと悟り、
仕方なく歩いて進むことにした・・・のだが。
視界が悪くて方角も分からない。
くっ、このままでは。
なんとか前に進もうとするも、風が行く手を阻み、降り積もる砂が体力を奪っていく。
もう何も見えない。駄目だ、意識が・・・。

気がつくと、俺はテントで横になっていた。
目を覚ました俺に気づいたらしく、1人のドワーフの男が俺のもとに来て水の入ったコップを差し出した。話を聞くと、彼はこの商隊の教会に勤める神父で、砂嵐が去った後に倒れていた俺を発見し、介抱してくれたとのことだ。
助けてもらったことを感謝し、俺は水を飲み干した。商隊は暫くこの地に留まるとの事なので、俺も少しの間厄介になることにしよう。

あれから2日、体力もある程度戻った。
食料と水分の補充もさせてもらい、モーターバイクの整備を終えると、あらためて商隊の人達に感謝の言葉を伝えた。
別れの挨拶の時には「次は遭難するなよー」と言われてしまい、思わず笑ってしまった。
また会えるといいな。
そう思いながら、俺はモーターバイクを走らせた。
ズブズブ
げっ、タイヤがはまっちまった。
・・・しまらねぇな。