いつも通りだらだら大学に通っていたある日、陽キャのしげるが肝試しに誘ってきた 彼いわく可愛い女子も来るそうだが、野郎の人数が少ないから誘ってきたとのこと もしかしたらムフフ展開があるかもとかぬかしやがったがそうそう起こらんだろう だがちょうど暇をもて余してたところだし断る理由もない これもキャンパスライフを充実させる一つの儀式なんだ 別に女子とキャッキャウフフ展開の可能性を考えている訳ではない 訳ではないぞ!
「たかし~ 次はお前の番だぜ~ 楽しんでこいよ」
男女ペアで順に廃墟を探索するのだが、集まった男女を俺を含め7人
俺 を 含 め て 7 人
そう 俺は1人余って1人で肝試しに行くことになった
しげるは女の子と笑いながら楽しんでいるようだ こいつ こいつ こいつ・・・!! 俺を引き立て役にするためだけに呼びやがったか!1人で肝試しなぞ何が楽しい・・・!!
騙された俺は駆け足で夜道を進んだ さっさと終わらせて帰るんだ 帰ってドラクエしてる方が楽しいからな だがこの夜道は暗くてよく見えない 急に不安になる まさかゾンビとかいないよな ハハッ
「ウォォォオオ オオオゥ」
後ろから低いうなり声が聞こえる しげるの声にしては低すぎる 他の野郎どもか? こんなくだらん企画を考えたやつなど即忘れてしまうがな どうせ驚かせて楽しむつもりだろ?
そう思い俺は深く考えずに振り向いた
ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁうぁぁぁぁいああ!!!!
目の前にいたのはゾンビ そう あの映画とかでよくみるゾンビだ
最初はしげる達の仮装かと思ったがそれにしてはクオリティが高すぎる しげるは見た目に対してたいしたことのない男なんだ つまりこのゾンビは本物 ほんの一瞬の間に理解した俺は近くにあったタルを思わず投げつけた とっさの判断だったが間違ってはいない 俺は必死に逃げ出した
辺りを見回す 聞こえるのは低いうなり声 思わず逃げて気づかなかったがゾンビは一体だけではない 複数いるはずだ 慌ててしげる達のいた場所に戻るが、しげる達の姿は見当たらない 見捨てて逃げたか襲われたのか 悲鳴が聞こえなかったし気づかなかった可能性もある どちらにせよ俺はあいつらに置いていかれたようだ おのれしげる許さん
いや今はそんなことはどうでもいい とにかく今は生き延びることだ 近くに何かないか廃墟の中を探したところ、古い銃が見つかった 錆びもあるがおそらくは使えるだろう 何も無いよりはマシだ
こうしてしょうもない肝試しだった予定は、ゾンビたちから生き延びるサバイバルへと変わった しげる達他のやつらはどうなったのか なぜゾンビがいるのか そしてたかしは生き延びれるのか・・・
~作者がやる気出たら続く~