2026-08-26 21:32:19.0 テーマ:オープンハウス告知
| タイトル |
月下の秋風 チームアジト
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| スケジュール |
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| 住所 | マイタウン : バナナ王国 3965-7640 トゥーンタウン 2番地 |
| 移動機能の設定 | なし |
| カテゴリー | 庭にこだわり系 |
| セールスポイント |
秋の夜は、昼よりもずっと静かだった。
森を抜ける風は、黄金色の葉を揺らし、白い花の上をそっと撫でていく。 満天の星空には淡い光の帯が浮かび、色とりどりの旗が、夜風に合わせてゆっくりとはためいていた。 その森の奥に、小さな村があった。 村には、古い木造の家が並んでいる。 窓から漏れる暖かな明かり。軒先に吊るされたランタン。道端のベンチ。 まるで、夜になっても誰かの帰りを待っているような、優しい景色だった。 その夜、一人の旅人が村を訪れた。 旅人は古びたバイクを降りると、静かに森を見渡した。 「……ここも、変わらないな」 誰に言うでもなく、そう呟いた。 昔、この村には大切な人がいた。 秋になると一緒に森を歩き、花を眺め、夜になると丘の上から星を見た。 けれど、ある秋の日を最後に、その人は村を去った。 約束だけを残して。 ――いつか、月の綺麗な夜に、またここで。 それから何年もの月日が流れた。 旅人は村を歩きながら、あの日と同じ景色を探していた。 白い花が咲く野原。 黄色と紅色に染まった木々。 森の向こうに見える、小さな家。 そして、村の中央にある古いベンチ。 旅人はそこに腰を下ろした。 冷たい風が頬を撫でる。 その瞬間だった。 森の奥から、かすかな鈴の音が聞こえた。 風に乗って、誰かが歩いてくる。 旅人は顔を上げた。 月明かりの下、木々の間に一人の人影が立っていた。 長い年月を越えても、忘れることのできなかった姿。 「……遅かったね」 その人は微笑んだ。 旅人はしばらく何も言えなかった。 ただ、秋風が二人の間を通り抜けていった。 色づいた葉が舞い、白い花が揺れる。 「待ってたんだ」 ようやく旅人がそう言うと、その人は静かに頷いた。 「私も」 村の灯りが二人を照らしている。 遠くでは、星が瞬いていた。 まるで長い間止まっていた時間が、今になってゆっくり動き始めたかのようだった。 二人は並んで歩き出した。 黄金色の木々の下を抜け、白い花の咲く道を進む。 やがて森の向こうに、月が姿を現した。 その光は、二人の足元を優しく照らしていた。 秋の風が吹く。 葉が舞う。 そして、誰にも知られない小さな村で、 ひとつの約束が、長い年月を越えて果たされた。 月下に吹く秋風は、あの日と同じだった。
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