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月夜の冒険家

テーン

[テーン]

キャラID
: CX968-796
種 族
: ドワーフ
性 別
: 男
職 業
: 僧侶
レベル
: 130

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テーンの冒険日誌

2022-06-24 15:52:23.0 2022-06-24 16:17:57.0テーマ:シナリオ・クエスト攻略

ちょっとした奇跡

ver.5をやっとこさクリアしたぞー!
いやぁ、時間がかかりました。
日課週課を優先していたら、ストーリーを進める暇がないんだもん。ましてや冒険日誌の更新なんて、もう論外。
クリアしたってことは、つまりジャゴヌバをぶっ倒したということですが、
そのラスボス戦でちょっとした奇跡が起きたので、それをしゃべりたくて(書きたくて)久々に筆を走らせている訳です。
ミナデイン?うんうん、あれも感動的な奇跡だったけど、それと同じくらいの奇跡だね。いや、超えてるかもね。



パーティは、俺が遊び人、サポが天地と旅とホイミスライムという構成。
そして、言わずもがなユシュカ。
純粋アタッカーが不在故の持久戦模様。
ラストバトルが始まって30分近く経過し、世界樹の葉も精霊の霊薬もかなりの量を消費。
ジャゴヌバのHPは赤くなっている。

「もう少しだ!みんながんばってくれ!」

心の中でそう叫びながら、ギガブレイクでジャゴヌバにダメージを与えつつ、次々と湧き出てくる暗黒の手を凪ぎ払っていく。
天地と旅がやられた。

「大丈夫!ホイミスライムとカカロンが蘇生してくれる!」

ひゃくれつなめでジャゴヌバの防御力を0にして、不死鳥天舞、超はやぶさぎりとコンボを叩き込む。
呼応するかのようにユシュカも同時に攻撃を加える。後衛の様子を確認すると、天地と旅は変わらず倒れたまま。

「カカロンとホイミスライムは何をやってるんだ!」

カカロンはマヒャドをぶっぱなしている。

「そんなことしてる場合じゃないだろ!」

判断力の低い幻魔にそんなこと言っても無意味なことは分かっている。

「ホイミスライムはどうした!?」

よく見ると、なんとホイミスライムのMPが残り4。
MP補給は俺の役割。これは完全に俺のミス。

「しまった!今すぐ霊薬を・・・」

その時、ジャゴヌバの攻撃モーションが目に入った。
「バギムーチョだ!分散しろー!」

全員が同時に攻撃を受けたら全滅は必至。ユシュカやホイミスライムから離れなくてはいけない。

「・・・!? 何をしている!」

遊び人の気まぐれ行動が発動。爆弾を仕掛け始めた。
「そんなことしてる場合じゃないだろ!(2回目) 今すぐ仲間から離れるんだー!」

ブオッ!バギバギバギバギバギ!

ユシュカ、ホイミスライム、そして逃げ遅れた遊び人(俺)にバギムーチョが襲いかかる。

「・・・や、や、やられた」

フィールドには力尽きて倒れている5人。0の数字と共に赤く染まるHPゲージ。むなしく漂うカカロン。

「・・・終わった。これまでの苦労が、全て無駄になってしまった」

心が絶望に飲み込まれていく。


・・・ふわっ


「ん?なんだあれは?ホイミスライムの頭上に羽のようなものが・・・」

天使の守りが発動。甦るホイミスライム。

「よ、よし!まだだ、まだ終わっていない!ホイミスライムめ、こいつ、いつの間に・・・!」

奇跡が起きるのを期待するしかない。
甦ったところで、MPの尽きたホイミスライムにはもう蘇生能力はない。
カカロンだ。
ホイミスライムが再びやられる前に、僅か数秒しかないであろうその一瞬のチャンスに、カカロンが誰かを蘇生してくれたら・・・。

しかし、絶望は続いていた。



ふしゅん・・・



「・・・あっ。く、くそー!」

タイミング悪く幻魔の召喚時間が切れ、ホイミスライムと入れ替わるように、カカロンは消えていった。

「終わった。今度こそ終わった」

「俺たちはよく頑張った。次は必ず勝てるさ。気を取り直して再挑戦しよう」

「今日はもう遅いから、また明日にするか。次も同じパーティでいいかな」

完全に諦めた、その時だった。




ボガーーーーーン!!!




何かが爆発した。

「な、なんだ?」

一瞬、何が起きたのか分からなかった。
頭の中でこの十数秒間を巻き戻し、やっと理解が及んだ。

「気まぐれの爆弾だ!」

遊び人がやられる直前に気まぐれ行動で仕掛けた爆弾が、時間差で今爆発したのだ。
ダメージを受けるジャゴヌバ。

「まさか・・・」

静かに、ジャゴヌバは倒れた。
フィールドには、たった1匹、ホイミスライムだけがふわふわと浮いている。

「き、き、奇跡だーーーー!!!」

コントローラを投げ出して、ビールの空き缶をなぎ倒して、大喜びする俺。
そして、ストーリーはエンディングへ。
考えられないような事が起きた。
非科学的な理屈は信用しない俺だが、
ルティアナが抱く希望、そしてアストルティアで暮らす皆の願いが、この結末を導いたのだと信じたい。




ちょっとした奇跡の話、でした。

おわり。
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