スライムタワー達は、アズランにある領主の屋敷に向かっていった。
『うむ、全員揃ったな。一人前の試練を今回は特別に見せてやるのじゃ。しかと目に焼き付けるのじゃ。』
スラタワー一同「「「「「はい!」」」」」
『そしてこの日はエルフにとって特別な日なのじゃ。エルフの縁の地であるアズランに、沢山のエルフ達が集うであろう、と今回の試練の場をこの場にさせて頂いたのじゃ。』
「こんな沢山の人に見られながらやるのって相当緊張するよね…ボクだったら溶けてバブルスライムになっちゃうかも…」
『試練はたった一つ。ある条件を満たせば合格じゃ。これより試練を開始するのじゃ。』
「一体何をやるんだろう…」
『ここから飛び降りるのじゃ。』
スラタワー一同「「「「「!?」」」」」
『ここから飛び降りて、体が衝撃に耐えられたら合格じゃ。もし分裂でもすれば不合格じゃ。』
「それは流石に無茶じゃないですか?こんなところから落ちたらひとたまりもないですよ!」
『スライムの体は柔らかくて、かつ強靭でなければならない。君達も大きくなればいずれ分かるじゃろう。大人の世界はそんなに甘くないのじゃ。では、ワシは下へ降りるから上でその様子を見届けるんじゃぞ。』
と言い残し、飛び降りていった。
「すごい…あんな高いところから落ちたのに、平然としてる…流石キンスラ先生…」
続々と試練を受ける者達が下へと飛び降りていく。中にはプルプル震えながら飛び降りる者もいれば、キングプレスの如く押し潰す勢いで飛び降りる者もいた。そして、程なくして試練が終了した…
『すごい…こんなことは初めてじゃぞ!なんと今回は皆合格じゃ!晴れて全員キングスライムじゃぞ!』
沢山の称賛の声が響いた…
『せっかくだからキングスライムの群れと戯れてみたいと思わんか?今回初の試みなんじゃがどうじゃ?』
「えっ?どういう事ですか?」
『まあ、適当に並べばいいのじゃ。ほれほれ!』

キングスライムの集団がのしかかってくる…けど全然苦しくない。柔らかくてひんやりしてて気持ちいい…スライムタワー達は押し潰され、姿が見えなくなってしまった。
「こんなに柔らかいのにどうして…はっ!そうか…」今回の特別授業で伝えたかったのはそういう事か…
「ねえねえ、さっき逃げ出したメタキン先生いた気がするんだけど気のせいかな?」
「でもここ、さっきより人が多いよ。メタキン先生がこんな人混みの中に来るとは思えないし、気のせいなんじゃない?」
「まあ流石にいないよね!みんな、そろそろおうちへ帰ろ!」
一方、その頃…
『あっいたメタキン先生!よくも職務放棄しおって!待つんじゃ~!』
終わり