ミトコウモンの冒険日誌

「みていた夢」




一つの夢が終わり　私は目覚めたの
意識は続いて　世界を漂うの

離れ離れの体でも　淋しくはないの
出会えた事は揺るがない　永遠と知ったの

曲がりくねり　遠回りでこんにちは
あの日初めましての気が　しなかったね

春の中で私は　泣いてしまったね
散りゆく花のひらに　自分が重なったの

だけど

あなたの腕に包まれて　知ったの
強い想いで結ばれた心は

命を越えて繋がっていく事を





一つの夢が終わり　私は目覚めたの
体を失っても　想いはこうして続くの

二人住む世界は　全然違っていても
永遠を見つけられたから　大丈夫

喧嘩をした日は　遠回しのごめんなさい
どんな時もやっぱり　ずっと一緒にいたかったんだ

夏の光にあなたは　目を細めて
眩しそうに空を見上げて　笑っていたっけ

あなたの横顔を見つめて　分かったの
強い想いで惹かれあう心は

ずっと前から　決まっていたの
時を越えて　繋がっていたの




秋と冬の狭間で　あなたは俯いて
散りゆく季節に　いない私を想うけれど

一つの後悔も無い程に　幾重にも
重ねたあの　夢の日々は

時を越えて　輝くの
命を越えて　光るの

出会う事は　
運命だったの

一つの夢から覚めて　私は今
空の上

ここからずっと
あなたを想っている


fin