ーランガーオ山地ー
険しい雪山で知られている土地だが、
昔から屈強なオーガの戦士が修行をする有名な場所でもある
ある時、このランガーオ山地に一人の僧侶が来た
彼は小屋を建ててそこに住み、無理な修行で命を落としかけた者を救い続けたのだ
僧侶の噂はたちまち広がり、彼の周りには人が集まった
それがいつしか村になったのだが
もう何百年も前のことだ…
今は誰も知らないだろう
「だが今でも村はある!
オーガなら誰もが知っている修行の聖地…
ランガーオ村だ!
あれがたぶんそうだな!」
遥か高い山の上から村を見下ろす
オーガの若者が居た
彼の言うとおり、そこがランガーオ村だ
だがその村へは、
普通獅子門を通ってなだらかな坂を上がっていくのだ
少し経験のある旅人なら
時間はかかるが誰でも通ることができるからだ
しかしこの若者は、そのセオリーな道の真反対から来ていた
つまり、山地を囲む
険しい山を登ってわざわざやって来たのだ
馬鹿としか言いようのない
ーランガーオ村ー
そしてそれから何日もかけ
若者は村へ降り立ったのだ
…すぅっ
「たのもぉぉぉぉぉ!!!」
一瞬、何か爆発したのか
村人のほとんどはそう思った
「なっなんだよお前!」
村の出入り口に居た男が
思わず聞いた
「この村へ修行しに来た!よろしくな!」
「は?なんだ修行者か…
それなら、村王様にあいさつするといい
この先に見えるあの家が…」
「ガハハハ!久しぶりに村を訪ねた者がいるのか!」
「む、村王様!なぜここに?」
村王「いや何、ちょうどわしも修行に出ようかと思ってな!
しばらく鍛錬を怠っておったせいか、自慢の筋肉に張りがなくなってしまったのだ」
どう見てもムキムキである
村王「お主、名前は?」
「俺か?」
村王「お前以外の者に聞いてどうする」
ミヅロ「俺はミヅロってんだ!よろしくな!」
「なんだそれw女々しい名前だな」
ミヅロ「…あ?何だよお前」
唐突に村の奥から現れた青年
オノを背中にかけ、力強い足取りでミヅロの所へやって来た
オウガン「オレはオウガン
この村でナンバー3の実力を持つ男だ」
ミヅロ「な~んだ上に2人もいるのかよ
しかも、オーガだからオウガン?安直すぎんだろw
子犬にわんちゃんって名付けるようなもんだぜ」
オウガン「…やるか?」
ミヅロ「のぞむところだ…」
2人は素早く距離をとり、オウガンは背中のオノ
ミヅロは腰の剣に手をかけた
「ふ、2人ともなにやっているんですか!
たった今会ったばかりなのに…!」
村王「マイユ、黙って見てやりなさい
お互い馬が合ったのだろう
でなければ手合わせなどしない」
マイユ「そ、そうなのですか…?
明らかに2人とも殺気立ってますけど…;」
ゴゴゴゴと効果音の鳴りそうな形相で
互いを睨んでいる
どちらも隙を狙っているのだ
焦って先に出たほうが負けである
そして刹那…
ミヅロ「ごめんちょっとタンマ」
ずっべーん!
吉本の芸人も真っ青の滑りっぷりをオウガンは見せ付けた
しかし彼は旅芸人ではない 戦士である
オウガン「んだよお前!?良いとこだってんのに…!」
ミヅロ「腹減った…」
オウガン「はぁ!?」
ミヅロ「飯食ってからやろうぜー」
オウガン「どんだけゴーイングマイウェイなんだっ!!」
村王「ガッハッハ!
今日はミヅロがわしらの仲間になった日だ
盛大に祝おうじゃないか!」
マイユ「ごちそうたっくさん作って
村中の人達を集めましょう!」
ミヅロ「おぉぉ!まじで!?
やったぁー!」
オウガン「お、お前なぁ…;」
結局、その日は夜中どんちゃん騒ぎが催され
次の日には村人のほとんどが昼まで熟睡していたという
ともかくそれが、オーガのミヅロが初めてランガーオ村へ来た日だったのだ
ー続くー
とりあえず、オーガのミヅロさんのお話書いたよーw
最初は5000文字くらいになってたから
削りに削りまくったよ…ほんとはオウガンとミヅロさん戦ってたしw
あ、ちなみにオウガンはオリキャラだよ~
次はエテーネのミヅロだな…(・ω・ )