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夢追いし旅人

ルイス

[ルイス]

キャラID
: ZV790-483
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 戦士
レベル
: 100

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ルイスの冒険日誌

2014-12-17 00:40:50.0 テーマ:その他

アストルティアブラザーズ☆ 第2話 おっとりエル子1

あれから3週間が経っていた。
秋の空がもみじに染まり始めていた頃、その時オレはオルフェアの町にいたんだ。

アストルティアの生活にも徐々に慣れてきたが、
まだまだ毎日が刺激的で、驚く事ばかりだ。
当時のオルフェアは今と違い、人が多く賑わい混沌としていた。
トンブレロ狩り(通称ブタ狩り)が流行っていて、回りを見渡せば 必ず、
ブタ狩り募集!ブタ一緒に行きませんか!ブタと戯れましょう!という
白チャットが飛び交っていた。
他には、おどる宝石で一攫千金を狙おうと仲間を募集する冒険者達、
竜おまを我が手にと血気盛んな覚醒魔法集団、ひらめきタイガーでアローインプを一確で瞬殺する平田会、オルフェアのボスを一緒に倒してくれと泣きながらせがむキッズ、取引出来ないはずの元気玉を人からタダで貰おうと物乞いするうろこオーガ、ひたすらツボ漁りに専念している盗賊達、真っ裸でさそうおどりで踊り狂う輩もいれば、バナナの皮で人を転がす事に情熱を注ぐツンツンヘアー人間子供もよくいたし、プクリポ達のプク集会もよく開かれていた。
そんなごった返したゴミゴミした町で、ひと際目に入り興味をそそるエル子がいた。
そのエル子は、回りがわいわい騒いでいる中で一人ポツンと地面に座り
ボーっとしていた。特に何かを探していそうな感じは無く、ただそこに座り延々と
ボーっとしているだけだ。
特別奇抜なファッションや髪形をしている訳ではないのに、独特のオーラがありひときわ異彩をはなっていた。
オレは、そのエル子がいったい何をしているか興味があり、思い切って聞いてみた。
「そこで何してるの?」
するとそのエル子は、「休憩しながら、景色を眺めているの・・」
休憩・・?「じっとしててもつまんないから、一緒にブタ狩りいかねー?」
「うん、いいよ・・。あたし弱いけど・・いい?」
なんか妙におっとりというか、とろい喋り方だったが、オレは興味をそそったこのエル子とブタ狩りに行くことにした。
オレは最初からずっと戦士でやっていて、まだ転職をしたことがない。
エル子はずっと僧侶でやっているらしい。当時はサポを雇っても経験値を吸われるだけだったので、サポは無しで二人でブタ狩りをしにいった。
オレはひたすら攻撃して、エル子はひたすら回復に専念してくれればいい。
しかし、なぜか、どうなっているのかオレもよくわかっていなかったが、僧侶のエル子がすぐにブタに殺される。僧侶のエル子が殺される度に、オレはオルフェア西をかけずり回り、どなたかザオお願いしますー!ザオ出来る方いらっしゃいませんかー!と叫んでいた。一度だけならまだいいが、これが2度3度と続くと段々嫌になってくる。
しかも、ブタを狩っていると数分に一度エル子が「おやすみ」「またレベル上げいこう」等とチャットをしてくる。どうやらオレとのチャットの裏でも別の人とチャットをしているらしい。こんなに何回も誤爆チャットをしてくる人は後にも先にも見たことがない。
だから、ブタですぐ死ぬのか・・・。「そろそろブタ狩りは止めようか。」オレはそうエル子に伝えた。
するとエル子は、「ここの怪獣は倒した?」「一緒に倒そうよ。」と誘ってきた。
「え、怪獣??」
「ここのボスなの・・」
もう時間も遅かったからオレは悩んだんだけど、いつかはボスも倒さないといけないからエル子の誘いにのることにした。
「さくっといこうか!」
「うん、わかった・・あたしに付いてきて・・」
オレはそのボスまでの道順を全く知らなかったから、エル子に付いていくことにした。その頃はドルボードなんてたいそうな代物が無い時代だったから、ひたすら走って走って走りまくる。数分走ったところで、エル子の動きが止まる。
「ごめん・・。道に迷ったの・・」
まじかー!!
「ごめんなさい・・」
それからも何回か道に迷い、いかにも怪しげな塔に着くことができた。
さーもうすぐボスだ!オレは意気込みをみせつつボス戦にドキドキしていた。するとエル子が、「こっちに宝箱があるよ」「全部とろうよ」「こっち、こっち」と言ってくる。
オレは今までのドラクエの宝箱は必ずかかさず取っていたんだけど、
アストルティアの世界の宝箱はあんまり寄り道してまで取る気にはなれない。多分きっと強い武器防具が入っていないからなんだろう。
時間的にもかなり焦っていたが、けっきょくエル子の言うとおり全ての宝箱を漁りながらなんとか四苦八苦しつつもボスは倒すことができた。
エル子は「またあそぼう・・」「ルイスのまほうのよろいカッコイイね!」と言ってきた。どんな人からでも、カッコイイと言われて嫌な気はしない。
オレ達はそこで初めてフレンド登録をしたんだ。
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