世界のエネルギー消費量は、この半世紀で約3倍に膨れ上がった。現在も世界の一次エネルギーの約80%は化石燃料が占めており、燃焼によって排出されるCO2は年間約370億トンに達する。IPCCの報告では、このままのペースが続けば2030年代にも気温上昇が1.5℃の臨界点を超えるとされており、異常気象・海面上昇・生態系の崩壊が現実の問題として迫っている。
国連が採択したSDGsは「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」「気候変動に具体的な対策を」を重要目標に掲げ、各国は再生可能エネルギーへの転換を急ぐ。太陽光発電のコストはこの10年で約90%低下し、EUは2035年までにガソリン車新車販売の禁止を打ち出した。しかし再エネへの転換だけで全てが解決するわけではない。太陽光パネルの製造には希少金属や大量のエネルギーが必要で、廃棄時の環境負荷も無視できない。エネルギーを「きれいに作る」と同時に、そもそも「使う量を減らす」発想が不可欠なのだ。
ライフサイクルアセスメント(LCA)の観点からも、「何を使うか」より「何を使わないか」の重要性は明らかである。断捨離やミニマリズムが環境倫理の文脈で語られるようになったのもこうした背景からだ。持たないこと、消費しないこと――それ自体が地球への貢献となる時代である。
この理念を突き詰めると、ひとつの答えが見えてくる。

―――裸ドドンだ。
防具なし、アクセなし、武器は防衛軍で拾ったものだけ。あとはささやかな破魔石、これだけ。LCAの観点から見ても、装備の錬金・強化・入れ替えにかかるゴールドコストはゼロ。カーボンフットプリントならぬゴールドフットプリントが極めて低い、模範的なエコ冒険者スタイルと言えよう。
「エンドに行きたいけど装備が無い」という声をたまに耳にする。しかし声を大にして言いたい。装備なんて所詮飾りである。 2人済み、3人済みがあるなら、裸済みがあってもいい。むしろ裸で戦うことこそ、DQXのバトル基礎に真摯に向き合う純粋な形なのかもしれない。
地球のためにエネルギーを節約する。ミニマリズムのために断捨離する。そしてガルドドンへのリスペクトと、エコロジーの精神のために―――脱ぐ。
全ては繋がっていた。
―――裸ドドン、やろう。
BGM:裸族のブルース
https://youtu.be/D7Rr5cMXRYs
※裸ドドン:ガルドドンに防具・アクセサリーを一切装備せず挑むスタイルのこと