封印を超強固なモノにするために、彼(彼女?)は触媒となり‥
使命を果たしひっそりとその生涯に幕を下ろしたの。
と、思ったら
その身が消えてなくなる瞬間、タネを落とし復活してくれていた!
彼(彼女?)との付き合いはホンのつい最近のことだったけれども。
愛すべきキャラクター性からもっとずっと長い期間を一緒に過ごしたかのような錯覚を覚えていたので、それはとても嬉しいことでした。
でもね、だけどね。
彼(彼女?)がおかしなコトを言い出すの。
これからもずっと一緒だと信じて疑わなかったのに、彼(彼女?)の願いを叶えていくうちに拭い去ることのできないイヤな予感が沸々と湧き上がってくる。
彼(彼女?)が聞いた噂話が本当かどうかその目で確かめていくうち、だんだんと彼(彼女?)の気力が落ちていき‥そして初めて出会った場所に連れていって欲しいって言われた。
このときあたしの中で育っていた不安は確信へと変わってた。
でもお別れするのが寂しくて、それに気づかないフリをしていたんだなあって。
ニコちゃん。
いまはもう何も喋ってはくれなくなっちゃったけど‥
いつでも会えるから寂しくないよ。
でも贅沢を言えば、ずっと懐に優しくしまったままで旅を続けたかったな。