カミハルムイの有名な剣術道場での修行についていけずに落ち込んでいたとき、実家の倉庫に寝転がっている豆助に出会った。父が捕獲し、大事な部品を抜いて転がしておいたらしい。豆助は何も言わずただじっと見つめてきた。
思い込みだったかもしれないが、豆助は自由を渇望しているように見えた。
父の書斎から部品を探し出し、豆助を助けると、もう迷いはなかった。
「成すべきことを為すための剣を身に付けるために」
そう書き置きを残し、豆助とともに旅に出た。
自分の意志で道を拓き、自分の生き様に沿った剣を磨きたかった。
もう、剣豪、剣聖という名に憧れはなくなっていた。