ジュナの冒険日誌

鉱山の町のアグラニと。
ちょっと小洒落たドルワーム。

２つの間に御座すのは
我らが住処のガタラ町。

ドルボード研究に展望台
ガラクタござれの町だけど
日頃はのんびり時流れ。

住めば都たぁこのことさ。

いつものように夜が明けて
ニコニコ太陽昇ってら。

さてはて。

ふいに足音響かせて
やってくるのは誰かいな。


おやおや、慌てて岡っ引きの
旦那のもとへ駆けつけるは
いつもはのんびり下っ引きの
兄さんだね。

必死の形相、どうしたのかね。

平和でのほほんガタラ町で
珍しく事件でも起きたのかねぇ？
　 　
下っぴき
「てぇへんだ旦那ぁ！」

岡っ引き
「おう、どうした？」

下
「とんでもねぇ知らせがあるんでさぁ」

岡
「おう、何だ。言ってみな」

下
「竜取り物語(*1)に入るときに
　聡明電信器(*2)で一瞬鍵(*3)を
　出すでやんしょ？」

岡
「ああ、偽名(*4)と合言葉(*5)だけじゃあ
　世の中不安だっつーことで導入されてる
　やつだな。　ま、俺様は面倒なんで
　入れてないけどなっ。　ガハハッ」

下
「それが一大事なんす！」

岡
「ほう？　何だ？」

下
「いつもはあっしらを守ってくれる
　便利なカラクリなんすが……。

　なんとびっくり！

　ひとたび聡明電信器に何かあると
　竜取り物語に入れなくなっちまう
　諸刃の剣なんだそうでさぁ！」

岡
「おう、それは物騒な話だな」

下
「その時のために強制解除鍵(*6)
　ってのがあるんすけど、
　その鍵控えねぇうちに聡明電信器が
　イカれちまうと、てぇへんなことに
　なるって寸法でさぁ！」

岡
「ほう。　だがよ、強制解除鍵なんて
　誰でも知ってるもんじゃねぇのかい？」

下
「導入時には確かにこっそり説明は
　ありやしたけど、そっからは自分から
　調べに行こうとしねぇと分かんねぇ
　状況らしいっす」

岡
「おう、それは気を付けねぇといけねえなぁ」

下
「あっしも間違って厠で流しちまったんで
　今からちょいと調べに行ってきやす！」

岡
「おう、慌ててすっころぶなよ！」


おやおや、結局事件ってことじゃあ
なかったみたいだね。

便利なカラクリだけど、
知るべきをちゃあんと知ってないと
大変なことなるかも？　って話だねぇ。

あたいも肝に銘じとこうかね。

まあでも、ガタラ町は今日も
平和そのものさね♪
　 　
　*1: DQ10
　*2: スマートフォン
　*3: ワンタイムパスワード
　*4: ID
　*5: パスワード
　*6: 強制解除キー


スマホでワンタイムパスワードを
導入している皆さん、強制解除キーは
紙など他の媒体に控えてますか？

スマホに控えてるから安心♪
なんてしてたら、
そのスマホに何かあると…… (;^_^A

もし控えを取ってない方がいれば
取り返しが付かないことになる前に
控えをとりましょうね。

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