僕は勇者姫の石でルーラしてアンルシアに来た。
「アンルシア!王家行こう!」
「あら!ククリョーマ!いいわよ!」
「うん!」
「・・・あと、その前にいいかしら?」
「どうかした?アンルシア?」
「私、グランゼニス神様に乗り移ってたじゃない?」「あ、ああ。」
「私乗り移ってた時貴方を見てたけどぎこちなくて何処か貴方らしくないと思ったわ。」
「え・・・」
「ククリョーマって結構一生懸命で真っ直ぐだから・・・その、貴方を疑ってるつもりはないの。ただいつものククリョーマとはちょっと違うように見えたの。」
「・・・・」
そう言われると僕は照れた。アンルシアがそんなふうに僕をみているなんて思った。確かに・・・グランゼニス神に乗り移ったアンルシアに対して僕は「あ、はい。」「わ、わかった。」と答えていた。それがアンルシアにはかなり違和感を感じていたと伝わる。
「じゃあ逆に聞くけど、もし僕がグランゼニス神に乗り移ったらアンルシアはどう思う?」
「え・・・そうね。一生懸命にグランゼニス神様に応えるかしら?」
「・・・アンルシアらしいね。けど、僕は普段のアンルシアが板についてるんだ。アンルシアの姿でアンルシアじゃない神っぽい口調や違う声の出し方されたら僕は頂けないかな。」
「どうしてなの?」
「だって・・・色んなアンルシアの感情、性格、表情、声色を知り尽くしているから・・・」
「え・・・・?」
アンルシアは紅潮のように顔が赤くなっていた。
「ククリョーマ・・・その・・・」
「アンルシアはいつも通りが一番好きなんだ。神に乗り移ったアンルシアなんて好きになれないよ・・・・」
「え?え!?!?!?」
アンルシアもっともっと赤くなった。僕はそれ以上に赤くなっていた。
「ククリョーマ・・・あ、あたしは、あ、謝った方がいいかしら?」
「だ、大丈夫だよ・・・。アンルシアらしくて良いと思うし。あと、一生懸命で真っすぐはお互い様だよ・・・?」
「ククリョーマ・・・」
「うん。僕はアンルシアがアンルシアらしい方がとても安心なんだ!」
「あ、ありがとう・・・」
「あぁ・・・」
アンルシアと僕は目を合わせようとするがすぐ反らしてしまう。僕達は顔を赤くしていた。そして数分後僕は口を開ける。
「まぁ・・・ということで!王家行こう!」
「え、えぇ!行きましょう!!」
そう言い、僕とアンルシアは王家に行った。王家から帰った後は何処か距離が縮んだような・・・気がした。
終わり