夏祭り当日。夕方の空がオレンジの果実がジュワッと溢れるような色だった。そしてグランゼドーラ王国はお祭りな雰囲気になっており、道具屋、防具屋、武器屋までもお祭りとして屋台の食べ物を売ろうと準備を進めていた。張り巡る提灯が小さな太陽達のように明るく照らされていた。心を満たしながら歩き、グランゼドーラ城を通過する時の扉に来た。すると、アンルシアが待っていた。髪をブレイブの衣装のようにくくっており白と薄い青を混ぜた浴衣で、透き通った日の入りの朝の青空のようでそして両手に薄紅の鞄を持っておりその姿に見惚れていた。
「クー君!」
アンルシアは僕に気付き、笑顔で左手で振った。
「ア、アンちゃん!待った?///」
「ううん///そんな事無いわよ?それに貴方それが私服なのね///かっこいい・・・」
「え?あ、あぁ。ありがとう・・・///」
[uploadedimage:22078949]
僕はライダージャケットに鼠色のシャツに赤モダンなズボンに黒のブーツを着ていた。
「そ、その似合う・・・よ///」
僕は顔の目線は空になり夢か現実なのか分からないようなしゅうぅっと蒸気機関車のような照れをしつつ浴衣姿の感想を言葉に捻り出す。綺麗で美しくて可愛くてニヤニヤが止まらなかった。
「ありがとう・・・ねぇクー君」
アンルシアは僕に距離を詰める。
「・・・真っ直ぐ見て///」
そう言われると、僕はアンルシアを見る。
「・・・えへへへへ////」
アンルシアは真っすぐ僕を見つつ顔をチリチリしながら訴えてくるようで心がブランコのように揺らぎ始める。メロメロのズッキュンキュンになってしまう。もうクライマックスな雰囲気にしか思えないそんな破壊力が僕に刺さる。
「ア、アンちゃん////」
僕達は静かに息を荒くし、衝動的に唇を近づけようとした・・・その時だった。
「たいちょー・・・///」
振り向くとそこにはポルテとラキがいた。ラキは無表情だが、ポルテは凄く真っ赤になっていた。
「ひぇあ!!!///」
僕は周りが見てなかったせいでとんでもない事故を起こしたような衝撃が現れる!!
「ア、アンたんとそんな仲になったんだね////いつの間にか///」
僕とアンルシアは恋愛関係に発展する道中、素のポルテは師匠という人格のポルテに抑えつけられていたので間接的には関わっていたものの、見てはいなかったのでこんな反応になっていた。
「ラキ、わからない・・・けど、なんだかあまくてドキドキする・・・」
「ふ、二人共・・・駆けつけたんだね///」
「え、えぇ。ラキくんとポルテさん、こ、こんばんは・・・///」
「うぅう・・・穴があったら入りたい!!////」
あぁ。なんとも気まずい。なんなんだこの気持ち・・・照れと気まずさで夏なのに悪寒が身体に染み付くようでなんだか苦しかった。だけどそんな事を思いながら吟味してる場合じゃない。僕はここで深呼吸をし、ポルテを見る。
「でも良かった・・・元気そうで。」
「え?ありがとうたいちょー・・・///」
「元気なかったからさ、さっきの見て紛らわせたらうれしいよ・・・」
「うん・・・優しいね。たいちょー。」
ポルテは笑顔に微笑んだ。何故こんな事を言うと素のポルテの正体は創失を招くものだとラキと僕だけは知っており、素のポルテ自体はそれに気付いて無い・・・だが僕はこんな娘がそんな正体なんて思わない。あんなに無垢な少女が危険な存在としているのは否定せずにはいられなかった。そしてぜネシアの裏切られた関係のモヤモヤもあった。だから僕のさっきのアンルシアとの絡みを見て苦しい事も無くなるならそれでいい。ただそう思うことしかできなかった。ラキは僕を見て、お辞儀してにっこりと微笑み察する。
「ポルテ、行こう・・・。邪魔になっちゃう。」
「そうだね。たいちょー!アンたん泣かせないでよねぇ!///」
「う、うるせぇ!!///」
ふふふっとアンルシアは微笑みポルテとラキに手を振る。
「リョー君、優しいのね///」
「当然の事だ・・・その。あんま詮索するなよポルテの事・・・」
アンルシアは目を見開き笑顔になる。
「えぇ・・・クー君を信じるわ///」
「・・・ありがとう///」
そうすると、僕とアンルシアは手を繋いで歩いたのだった。
続く