「カブ、ナンナ、ドルタム!あぁ!」
「創失の呪いがもたらす愚かなる争いからアストルティアを救い正しき未来へ導く知恵を貴方なら示してくれるはずです。」
皆は僕に創生の力を注ぐ。
「「創生の力をここに!」」
なんとククリョーマは愛する心と切り拓く意志と正しき知恵をとりもどした!姿と容姿が真っ黒のシルエットからモノクロになった!
「ようやく貴方の愛しいお顔がはっきり見えるようになりましたわね。ククリョーマさま。」
「創失の呪いを完全に消し去るまではあと一息ですね。あとはアシュレイに任せましょう。」
「戻って来るまでアストルティアは任せとけ!ただぶっちゃけるとけっこーピンチだから急いでくれよな!」
「あぁ!」
そう言って髪飾りの力で扉を開いた。誰だか思い出してきた。○○○○○だったような・・・。小麦畑のような髪・・・だけどどんな瞳かすら分からない。
◯
アンルシアは三魔王のユシュカとヴァレリアとアスバルを呼んでククリョーマについて話した。彼がいなかったら魔界とアストルティアは戦争になっていた。そして大魔王になった。と、皆は半信半疑だった。しかしアストルティアの憎しみは無いのは確かだった。力を合わせようとする。しかし魔界とアストルティアが戦争が勃発し始める。世界は混乱と混沌が入り混じる。皆が死んでいく。アンルシアだけを残される。
「誰だか・・・分からない・・・。私は・・・。」
アンルシアは処刑台にいた。斬首をされかけている。アンルシアの親もそれで殺され最後に残った私は目の輝きすら失った。しかし朧気に思い出す。誰だか分かってきた。
「クク・・・リョーマ。」
そう言い、アンルシアは永遠に目を瞑った。
◯
僕はアシュレイのとこへやってきた。
「よう。ククリョーマ。思ったより元気そうだったじゃねぇか・・・」
「あぁ・・・どうしたんだ?」
「すまねぇ。お前の片割れ・・・アンルシアは・・・」
「!?」
○○○○○・・・それはアンルシアのことだった・・・。その人の姿はノイズが無くなった。肩が震えていく繊細さが押し寄せる。震えが止まらない。
「本音を言やぁ人間達に守るべき価値があるのか今はよくわかんねーかな。でもよ・・・それでもだ。アンルシアは魔界とアストルティアの戦争を止め世界を救おうとしていたんだ。ククリョーマが創失し勇者と盟友として過ごした日々が記憶から消え去っても・・・二人の絆が培った勇気はアンルシアのうちに根づき信じるもののため命をかけさせたんだ。」
「うぅ!!ぁあ!!俺は!俺は!アンルシアと添い遂げたかったのに・・・俺が創失しなければ!!うぁああぁぁぁぁ!俺がもっとしていれば!もっとしていれば!」
アシュレイは僕に抱きつく。
「あぁ・・・泣き止むまで俺が傍にいてやる・・・。」
「っ・・・うああぁあああああああ!!!」
モノクロの涙がアシュレイに突き刺さる。溢れるように苦しむように・・・。
◯
僕は泣き止む。そして、アシュレイにこう伝える。
「僕はアストルティアを救いたい!!アンルシアの遺志をお願いしてくれ!」
「分かった。なんとしてでもククリョーマを蘇らせて世界を救わなきゃな」
アシュレイは創生の力を僕に注ぐ。
「俺の創生の力・・・受け取れ!ククリョーマ!」
すると、僕は戻った。しかし、鎧の色が違う。
「お前の好きな色の青とアンルシアの色の赤の鎧だ。サービスだ。成長の証として受け取れ・・・!」
「ありがとう・・・!今でも羽飾り持ってるから・・・」
「あぁ・・・!」
アシュレイは僕に触れようとするが抜け落ちる。
「なんだよ?俺達全員が創生の力を注いだのになんで戻って来れないんだ。ククリョーマ。もしかしたらお前にはまだここでやるべきことがあるのかもしれないな。」
アシュレイは消えてしまいそうになる。
「くそっもう限界か・・・先に行ってる!必ずアストルティアに戻ってこい!!ククリョーマ!」
「あぁ!」
そう頷いて僕は創失の世界の先へ行ったのだった。
◯
元凶を倒し、混沌に陥った世界を創失し、それが無かったことになった世界が創生し、平和になった・・・。帰ってきたポルテと僕はエテーネ村で皆と話し合う。僕はアンルシアを見た瞬間・・・涙を流す。
「ククリョーマ・・・?」
「生きてて良かった」
「私は生きてるわよ?・・・なのになんなのかしら?私、貴方のことのもっと離したくないと思ったの・・・」
「っ・・・いや、アンルシアが勇者の力使い果たせて倒れたときのこと思い出しただけだ・・・」
「そうなのね・・・好きよ。ククリョーマ」
「俺も。大好きだ・・・運命の人だよ。君とは・・・」
「ありがとう・・・」
「ほんとアンたんと隊長は仲良いんだから!」
ポルテやラキ達は笑う。何事もない日常が潤い始めるように。
終わり