コンコンとノックが入ってくる。ククリョーマさんが来た。アバ様に謝ろうとしたククリョーマさんが来て肝心のアバ様がふさぎ込んだということで枕の材料を取ってきてほしい。と僕は頼み、いうとおりに取ってきてくれました。
「よぉ。取ってきたよ。」
「ありがとうございます!」
「干し毒消し草とふかふかのモミガラ・・・だっけ?」
「はい!あっています!では!失礼して・・・早速作らせて頂きますね。」
そして30分が経ち・・・
「よし!できた!香りも肌触りも申し分ない!最高の安眠枕の完成です!」
「ありがとう。」
シンイは裁縫が上手く、特に安眠枕を作れる。よく一緒に遊ぶ時、その裁縫を見たりした。そして安眠枕を僕にプレゼントされてそれで寝るが5度寝かますくらい危険だ。なにせ、さっきのレオードをほったらかしにしたのはこの枕が気持ちよすぎるからだ。と僕は思ってる。シンイに恨みは無いが風評被害を被りたいと思えてしまうくらい安眠枕の効果は絶大なのだ。
「香りも肌触りも申し分ありません。最高の安眠枕の完成です!」
「シンイの枕は目茶苦茶眠れるからな。」
「それほどでもないですよ。では!さっそくおばあさまに使って頂きましょう!」
-1-
僕達はアバ様のところへ行き、枕をプレゼントするが・・・
「なんじゃこんなもの!」
アバ様はシンイが作った枕を放り投げた。
「シンイっ!やっと眠れそうなところだったのによくもくだらんことで邪魔したな!!」
両手に人さし指を突き刺してつつ文句を垂れる。僕はそのポーズが老人らしからぬポーズで眉をピクッとして少し頭の中で笑いのツボにハマってしまった。
「す、すいません。実はハツラツ豆がなくなってしまい、その代わりにならばと思ったのですが・・・」
「なっ!?ハツラツ豆が・・・なくなったじゃと!?」
アバ様がぎょっと目を見開き、仰天する。一瞬目と口を閉じてしまい、ショックなのかよろっと身体がグラっとさせてしまう。
「おばあさま!お気を確かに!」
「ああ。大丈夫じゃ。」
シンイはよろけるアバ様を支えた。
「今は・・・今は・・・・」
悩んだ・・・と思いきや、「豆がどうのなどと言っておられる時ではないわ!!」と険しい顔をさせる。まったく、なんちゅう喜怒哀楽激しいというかアグレッシブというか・・・。そう考える内にアバ様は僕に目線を合わせた。
「おおククリョーマではないか!ちょうどよいところに来てくれたな。実はお前たちに話したいことが・・・」
朗らかな笑顔で僕に返す。本当にアグレッシブだよ。こりゃあ。
「・・・とレオードは一緒ではないのか?」
「はい。少し・・・」
「やれやれ。どうでもいい時には顔を出す癖に肝心な時にはおらんのだな。」
「まぁ・・・」
言葉選ぶ途中で、勝手に話が進んでしまった。本当に面白いばあちゃんだなって思う。
「すまぬがレオードを呼んできてくれ。話したい事があるのじゃ。」
険しい顔でシンイに「わしはそれまで休ませて貰うからな!シンイよ!今度はわしの眠りを邪魔するでないぞ!」と注意喚起をされる。
「・・・はい。」
シンイは少し複雑のような顔をする。まぁ確かに感謝もされてないからそりゃあそうなるよな。と感じに僕はやれやれ。と感じで両腕を曲げて掌を水平にして振った。
「ぐおーぐおーっ。」
アバ様はベッドで安眠枕と共に眠った。シンイと僕は一緒にアバ様の部屋に出る。
「なぁ・・・また今度さ余裕あったら遊べるか?」
少し小声気味にシンイに話す。
「それはちょっと難しいですかね・・・アバ様の体調はともかく容態が昔より厳しいので・・・」
「そうか。」
「はい。それではまた・・・。」
シンイは部屋に戻った。少し僕はため息をついた。この村に不満とかは無い。ただやるせない思いはそれなりにはあった。そんな気持ちは何処か解決なんてしなかった。そう思ってく内にアバ様に夢のことの報告をうっかり忘れた。アバ様のリアクションに気を取られてうっかり頭が欠けたピースみたいになってしまった。僕は外に出て、空を見ていた。曇り空に近いようだった。雨が降りそうで降らないそんな曇り空が一面に覆っていた。
「つまんねぇな・・・」
そんな聞こえない小声を零す。色は白と黒しかない。さっきの晴れなんて無かった。曇り空をみていく内に陰影を描くのを忌避してるデッサン画のように引っかかってしまった・・・・。
続く