毎度の事だが、パーティメンバーがおらぬ。
おらぬったらOh-Ra-Nu-。
あせりつつもとりあえず適当な一人に声をかけてみる。
『で、貴殿は何をしておられるのか』
「おむつっこり狩ってます」
『興味がないな、それよりオムらいすくれ。』
「ケチャップ派か?」
『デミグラス派はダメと?』
「ダメだ」
『ホワイトソース派も?』
「馴染みがない。想像もつかぬ」
『ではケチャップで妥協しよう。ただしケチャップをかけるのは最小限だ。 下味で勝負せよ』
「絵文字を書くのはダメか?」
『書いても良いが人前に出しても恥ずかしくないのにせよ』
「Mと書いてもよいか」
『私に対してのあてつけか?』
「あなたはSではなかったのですか?」
『NORMALだ』
「じゃあMですね」
『ノーマルだッ!!!』
ダメだ。会話が脱線した。
交渉も決裂だろう。
ぐぬぬ…。
ともかく、かくのごとくメンバはあつまらぬ。
特に男子メンバーがおらぬ。
声をかけても都合が悪かったり、
既にパーティ組んじゃっててお声をおかけあそばせるのが難しかったり、
うぬうぬ考えてたら私のREAL事情によって
2時間ほど永遠の離席をしてみたりとありまして、
なかなか拉致が思うようにゆかぬ。
おかしい。
この世界は日誌的な都合によってDestiny操作されているのではないのか。
書きたいとほっすればめんばはしぜんとあつまるのではないのですか。
時間は22:30。
あーもうめんどくせー!
ハ(以下略)と言われようと知るか!
居るやつ誘っていってやろうじゃねーか!
ってわけでイオナさんに
『ボスブッ殺さね?』
「OK」
の極めて短い会話で誘ってきた。
平和主義者とか乙女はなんだったのか。
後その場に居合わせた被害者ルレアさんを適当に言いくるめてお誘いし、
るーじゅさんのご都合をお尋ねして交渉成立した。
で、今回の職業なのだが、
イオナさんは魔、るーじゅさんも職業自由だっていうんで魔らしい。
ルレアさんは迷っていたようだが、
『なんでもいいって言ったッ!』
って私が言ったことからやっぱ魔になった。
あ、やば、これってフラグなんじゃねーの…?
HAHAHA。
そう簡単に倒しにくいボスなんかあたるわけねーってだーいーすー。
…。
プスゴン。
えっ
いやいやいや。
お前何回どんだけだよ。
やっぱこのダイスイカサマなんじゃねーのか。
魔3僧1プスゴンってどんだけイジメなんだよ。
冗談にもホドがあんだろーがよ。
愕然とする私であった。
そんな中、日誌読者のあいぴさんがやってきて私を発見して驚いていた。
どうも乙女の人が情報をリークしたらしい。
なんかめっさ驚かれている。
「動いている、生きてる」とか言われている。
なんだ、私は故人だったのか?空想上の生物か何かか?
たかだか2,30のいいねもらっていい気になってる僧侶が
そんな珍しいだとか有名な生物なはずがないのだが…。
つか、この状態でその反応されるとかなり恥ずいぞ!
なんか全員生暖かく私を見守ってるみたいだし、てか笑われてるし。
ううう…なんなのこれ。
褒め殺しってジャンルがこの世界で通用するとは思わなかったぞ…。
とりあえず最大限の謙遜的な態度を貫いて、
私はそんなんじゃないんですよーと表向きは取り繕っておくことにした。
いや、内面もそーです。そーなのです。そーなんだっつーの。ちくしょう。
ちょうしにのった僧侶とかしぬんだからね!
のらないんだからね!
生暖かい視線をどうにかふりきって、ひとしきり会話をしたところで、
地べたでねっころがってる連中を叩き起こして出撃することにする。
本日も塔を昇っていく。
これで5回目だったか?
もう迷わないですよ。私。
…あの、なにその「こんな所で迷うはずがないじゃん」的な反応。
るーじゅさんが空気読んでか「迷う派もいるよー」的なことを
言い出してくれたから事なきを得た。
いるんだよ!いるの!
プスに到着。
作戦会議は…。
「ない」
ない…だと…?
えー…。
戦闘開始。
1ターン目:聖女発動
2ターン目:祈り発動
3ターン目:ルレアさん死亡
4ターン目:ザオラル→イオナさん死亡
5ターン目:ザオラル→るーじゅさん死亡
6ターン目:聖女発動→ベホマラー
7ターン目:天使→誰かその1死亡、誰かその2死亡
8ターン目:ザオラ…する前に私死亡
9ターン目:誰かその3死亡、私天使
10ターン目:詰んだ。
ダメだ、回復の手がぜんっぜん足りねえ!
戦術がおかしいんだろうけど、一人だとここまでくるのな…。
つか、全員一撃死の時点で詰んでるとしかいいようがない。
はー…だめだこりゃ。
リベンジはパーティ変えてやるとして、次の戦いに挑むことにした。
続く。