『殴り込むんなら、姉貴が一声かければ100人集まりますよ』
などと一昔前の若年層武力集団(主兵装はひのきのぼう)
の言葉を借りるわけではないが、あっさりと災厄討伐軍団が集まった。
これがイオナの姉貴の人望という奴か…
って、時間調整も職種調整もクエスト調整もしてねーじゃねーか。
「だって見に行くだけでしょ?」
『あのな…真災厄の前に旧災厄倒さなきゃいけないんだよ。
時間は最低2時間はかかるし、旧災厄ぐらいは倒せる構成じゃないと駄目なの。』
「げーめんどくさい」
そーだよめんどくさかったよ。
そんなこんなで一時間ほどメンバー調整が行われた。
結果。以下の構成で突撃することに。
パラ1名
戦2名(モンテさん含む)
魔2名(イオナさん、カオリーンさん)
僧3名(あいぴさん、敗北済みのえるふ含む)
「じゃー、いろいろ決めといて」
『…は?』
「任せる。考えといて。」
『いや何をだよ』
「いろいろ」
「ぜんぶまるなげした…」
誰がマルハゲだコラ。
てか全部丸投げかよ。
はー…んーじゃーえーと。
僧侶三人なら後衛一人の方が余裕ないよな。
私がこっち担当するとしたら、前衛援護しやすい組み合わせで、
パ魔魔僧/戦戦僧僧だが、道中厳しそうなんだよな。
理想的なのはパ戦魔僧/戦魔僧僧だが…
こちらは災厄戦で前に出る機会が多くなって不利か。
耐性についてはモンテさんがあるということなので、後者を選択。
この構成で出撃!
私は前回の敗北を引きずり暗い面持ちで
『右か左どっちから行く?』
「右」
『ククク…そちらには罠があるとも知らずに呑気なことだ。せいぜいあがくあがいい!』
概ね平常通りだったという。
幻災厄も11分台で撃破し、これはいけるかも!とはなったのだが…
時間切れで終了した。
まず最初にいきなり魔蝕を食らって崩壊したのが厳しかった。
聖者の詩が来るまでは防戦一方だった。
また、耐性のなさもあって前衛に聖女、キラポンを回しきれず、
かなりの頻度で壁を安定させられなかった。
全員がバラけて行動してたため、壁が機能しにくかったのもあるだろう。
私は怒りを受けるたびに前衛の後ろにまわり遠く離れて敵を引きつけていたが、
一時しのぎにしかならなかった。
全員の立ち回りを決めていればまた違ったかもしれない。
やはり強いのはインドラと魔蝕で、二次被害が多く出ていた。
せめて魔蝕がどうにかできればな…
いいパーティだっただけに悔やまれる結果となった。
それでも続く。