パラ2魔2僧3旅1。
構成としてはかなり堅い。
それなのに、前哨戦である幻災厄戦では
何故か最初に僧侶が各個撃破で狙われ、
いつのまにか同盟側のパーティが壊滅し、
壊走寸前まで追い込まれた。
それでもどうにかパラディン二人が押さえ込むことに成功し、勝つことはできた。
が…まさかここまで苦戦するとは思わなかった。
楽観しすぎだったのか?
魔触以前に戦い方がバラバラだった印象すら受ける。
…あー、そうだった、野良ってこういうものだったな。
連携なんてそう簡単に取れるもんじゃない。
いっつものフレとのノリで馬鹿騒ぎしてここまで来て、
そう、いっつものようにハチャメチャやって、
勝った、お疲れ様ー。
なんて思ってたら続きがあって、次につなげる反省会が必要で…。
でもそんなのはやったこともなくて勢いに任せて進んでいく。
そうだった。こっからが本番だったんだ。
勝てるのか。
正直にそう思っていた。
でも表には出さずいつもの頭のイカれたノリでテンションだけあげていた。
ネタバレ防止だなんて表向きは分かったように言うけど、
このときは単に面倒くさかっただけなんじゃないだろうか。
それでもやってみなきゃー分からない。
前よりはうまくやれる、と思いたい。
そう思って災厄に挑んだ。
戦闘開始。
何を詳しく決めた訳でもない。
だが、この時パーティ全員がパラを壁にして後ろに集結した。
妙に心配をしすぎたのか?
ちゃんとやれて…
と思った瞬間、パラ2人が順番に倒された。
「只今、壁が崩壊しました」
パンさんがやけに暢気に話す。
言っとる場合か穀物野郎ッッ!!!
とっとと起きやがれ!!
速攻でザオラルをかける。
しかし災厄の行動は素早く、こちらを削ってくる。
「再び、壁が崩壊致しました」
あーもうこいつは…。
はいはいわかったわかった。起こしてやるから頑張れよ…。
だが、ちょっとは緊張が解けた。
とは言えこのままじゃあジリ貧だ。
なんとか壁を作る機会をもう一度…。
【数分経過】
戦闘は膠着状態。生き返っては死んで、
たまに魔法攻撃が入って怒られて…効果的なダメージを与えられていない。
またこのパターンかよ…。
げっ、MPが3桁切った!
テュカさんのMPはもう底を尽きそうだ。
「聖水お願いします」
パーティで動ける奴は、いないか…。私がいくしかないな。
…
→まほうのせいすい
けんじゃのせいすい
「ここ」は、まほうのせいすい、だよな…。
勝てる見込みなんてもうわからな
まほうのせいすい
→けんじゃのせいすい
『出し惜しみは無しだ』
この見栄っ張り野郎何言っちゃってんだよ!!!
あーちっくしょー…私の悪い癖が出たな…。
もうこれで後に引けなくなったじゃねーか!
そうだったよ、負けず嫌いで悔しかったからここに居んだよ私は!
しぶとく生き残らせてやっから、なんとかしやがれ前衛ども!!!
条件さえ整えばアイツは倒せるはずなんだ!
前衛を意識して聖女とキラポンをばらまく。
魔触がぶち込まれても耐性装備が守ってくれる。
奴にあわせてベホマラーをぶち込み、即時回復させていく。
ウェイトブレイクが決まる。
へヴィチャージが整う。
怒りが魔法使いに行く。
パラの後ろに全員が揃う。
…揃った。全部、条件が揃った!!!
『今だ!撃ちまくれッ!!!』
今まで喰らった分をお返しするかのように魔法が叩き込まれていく。
真っ白だった表示が、オレンジ、赤に変わる。
これで勝てる…!
そう思っていたのは、やっぱり油断だったのか。
パラにターゲットが移り、一人倒された隙間を抜かれて脱出される。
さらにそこから魔触発動。
耐性のないメンバーが軒並み行動不能に。
インドラやじひびきなどで大暴れされ、気が付けば3人になっていた。
ここまで来て…。
ザオラルのターゲットが焦りでブレる。
違う!ここは近くの旅芸人にセットだろうが!
くっそ…負けるか…!
!!
きた。
使いたい時には全く来ない奴が。
必殺技ってんなら、こんな時ぐらい奴をブチ殺す切欠になってみせろよ!
聖者の詩!!!
ちゃんと範囲も見切って撃った…。
だから、ちょっとだけ遅かったなゴキブリ野郎。
目の前には災厄が居たが、既に発動は終わっていた。
奴に攻撃を受け死亡するが、死地は既に乗り切った。
『あともうちょっとで倒せる!MPなんか気にせずにとにかく撃て!』
その後はもうとにかく前衛に駆け寄って壁になりながら聖女をばら撒いてた。
必要ならMP回復にまわったりして。
あんまり僧侶の仕事はしてなかったような気がする。
だけど…ユリさんの最後の一撃が決まった時は爽快だったな。
3日かかったが、倒したぜ。クソッタレ野郎。