シーンの冒険日誌

『俺…この戦いが終わったら、結婚するんだ』

決戦を前に、この先に希望が待っている的な、
もしくはこの物語はハッピーエンドですよー、というような、
そんな言い回しをする人物がいる。

だが少なくないケースで、その人物の死をもって希望は否定される。
そんなチャラい結末じゃねーよと言わんばかりに。
もしかすると、作者及び読者の嫉妬心の顕れなのかもしれないが。
俗に言うりあじゅうイオナズンしろ、である。

あ、いや、イオナズンされろ、であったか？
まあ、いい。りあじゅうばくはつすべしだとかそういう風潮なのだ。世間一般的に。
決して私個人がそのような思いを持っているわけではない。
世間一般的な事を述べているだけだ。
その証拠にこの日誌読者方々の中にりあじゅうが仮にいたとしても爆発しない。


…さすがに私でも文章に火薬を仕込むことはできんからな。
世の中、文字一つで人を傷つけることは出来るが物理的に爆破となると、難しい。
それが実現できるなら私は新しい商売でも始めるのが妥当と考える。

あ、なんでもないです、なんでも。
別に爆破とかそんなん、ないです。全く。
私僧侶だし。非ばくはつ主義者だし。


話を戻そう。別に尺を稼ぎたかったからやったわけなんだ。
うん、話の尺稼ぎたかったんだよ。
今日の私は正直に生きることにしている。

ともかく、そんなアテもなかろうにフラグなんぞを持ち出してみたのにはワケがある。
私はどうもネタ体質であるせいか、こんな事を言うと大体逆の結果になったりするのだ。
…まぁ、意識的にやろうとするとそうでもなかったりするので、
どっちかっていうとゲンかつぎというか、精神安定的な意味で発することがほとんどだが。
でないとコロシアムなんて精神がったがたでやっていけないのだこのシャイボーイ様は。
ワリとマジで。


「フラグきた！！！」
『花束も用意してあるんだ。プレゼントも…』
「追い討ちでそこまで立てるかｗ」
『ああ、プレゼント選びなんか１時間かかったんだ。
　店でうろうろしてたら店員さんが見かねて選んでくれてさ…』
「みじかっｗ」


む？１時間は短かっただろうか？
結婚前のプレゼントともなれば確かにもっと長くかかるものか。
うむ、私もまだまだ設定が甘いな。

『よし、こんだけ立てときゃ大丈夫だろ！！！』


そして話は前回の最後に戻る。
相手構成：武／レン（ブーメラン）／魔戦／僧。


「…何か言い残す事は？」
『急に腹が痛くなってきたのでトイレ行きたいです』
「がまんして」


５分ぐらい休憩したかったのだがこれだよ。
全く…。


が、なんと勝ててしまった。
相手がチームでなかったこともあってか、連携がさほどとれてはいなかったようだ。
まあ、相変わらずＧＦでわっしわっしされそうになったので、オトリ気味にひきつける作戦が
成功したようなしてないような私逃げてただけなような。

…みんなのちからでかちました！！！

戦闘後、相変わらずの座談会に移行する。
パーティ組んだ場合、相手にもよるが１０分ぐらい喋りっぱなしだったりする。
作戦がどーだったとかもあるが、そのまま雑談に入ってしまったり。
やるたびに話脱線しては気がついたら続きーってカンジだから、
ホントランク上がらない。

流石に前回あったよーな唐揚げの話は…あったな。
やっぱ私タルタルソース派。
あと食後はチーズケーキと紅茶な。

コロシアムは殺伐としたイメージも強いけど、
試合後の雑談交えてまったりゆっくりやるとそうでもない気がする。
ま、フレとやってるから、ってのもあるんだろうけど。
このあたりは適応度によるのかなーとは思ってる。
私はいつもどーり茶化すだけなのだが。


そして最終戦。
『彼女にフラれた！もう俺に失うものはない！！！』
「もう別れたのかよ！！！」

弱気になった私は生存フラグを立ててしまった。
私は何故か最終戦に弱い。
ここでその弱気が出てしまったわけだ。


結果。


全滅しました('∇')
いや、厳密にいうと残３０秒で優勢だったんだけど、
範囲攻撃ぶっぱなしされて大逆転。
私以外は倒れ、私は天使で復活。


「生存フラグなんてなかった」
『いや…厳密に言えば私天使で生き残ったし生存してるとも』
「それ天使のお陰じゃん」
「そうか天使のせいか！！！」
「天使のやつめ！！！」

なんでや！天使ちゃん悪くないやろ！！
私生き延びたやろ！
ＧＦも回避したやろ！！！

…

そいやまっさきに眠らされてＧＦぶちこまれて倒されたの、私だった。
知らん。忘れたな。

その日の最終戦績。５勝３敗（うち、１不戦勝）。