シーンの冒険日誌

『よう』
「オウ…Mの」
『それ以上続けたらドタマに脱毛剤かけるぞ』
「おお怖い怖い。自称出来ないのも大変だな」
『うるさい。キュート2つくれ。』
「2000Gだ。」
『おい…また高くなってねえか？』
「像が手に入るって分かっただろ？アレのお陰で商売繁盛だ。」
『足元見過ぎだろ！？たかが闇カカオごときが！』
「だったら表でアホみたいに求）キュート とか言って来ればいいじゃないか。
   なあ、他は荒稼ぎしてるんだろう？ハッピーとかワンダーとかよお」
『うるせえよ、何でかキュートだけ出ねえんだよ。
   あのクソ汚れチョコボール野郎め、毎回ニチャニチャした顔しやがって』
「そりゃー溶けたチョコだからなー」
『あ？…なんだてめえも似たような顔しやがって』
「素直に交換して来ればいいだろうになあ。
   ま、あんたみたいな奴が居るからこんな商売も成り立つ訳だがな。」
『ふん…まさか投票相手でカカオの種類が決まるなんて思うかよ』
「コミュニティの活性化に配慮したんだろ？」
『で、お陰様で趣味までバラすハメになるわけだ。
   あんなの「青髪愛してます！毎日投票したいです！」
   って言ってんのと同じだろ！
   そんなもん広場で言うとか公開処刑レベルじゃねーか！』
「そりゃお前…深読みしすぎだろう。気にしてる奴なんかいないぞ、そんなもん。」
『そんだけならまだいいさ。でも報酬が像だぜ？
   必要以上に集めてたらどう見ても怪しいだろ。
   全部飾んのか？ヤバイだろ、流石に複数は…。』
「だったら別の奴にも入れろよ。期間中なら3つはいけるんだし。
   コレクションついでにって格好だけ付ければ一般人と同じだろ？」
『モノに釣られて投票ブレさせるなんて嫌だね』
「お前馬鹿だろ」
『未だそれをわざわざ確認してくる奴がいるとは思わなかったな』
「そうだな。初日スティック僧侶ソロLV80で入って、
    無理矢理撃破して出た言葉が『30分かかったのにキュート出ねえ』
    だったりする奴はそうは居ないだろうよ。」
『うるさい。お前に言ったのは間違いだった。』
「恥じるぐらいなら軽々しく言わないことだな…。
   あ、まだ値上げすると思うぜ。コレクション目的で人がなだれこんでくるからな。
   アフターサービスとして忠告しといてやるよ。」
『サービスならまけろよ』
「教会にでも行って全滅金巻き上げてこい。欲しいんなら出来るだろ？」
『うぜえ…仕方ねえ、討伐行ってくる。』
「死なない程度になー。金巻き上げられるぞー。」


…



「ありゃアイドルのCD何枚も買うタイプだな」



本日はこれにて閉店。